カーナビ取外し方 DIY講座 (⑤完結編)
これまで4編に渡って解説してきた取外し講座も~ あと残すところ僅かな配線と、片付けのみ。(前回内容)
サクサクっと行っちゃいましょうか。
※ ⇒ 作業前の注意事項。 今一度ご確認願います。(ここで解説に使ったクルマは廃車予定の車両だったためキズ養生などは行っておりません。 皆様が作業される際には必要に応じ必ず別途養生などを願います)
パーキング線の取り外し
前回までで主なハーネスとアンテナ線を取り外ししましたので、残すところは細かい信号線のみとなるでしょう。
このクルマで言えば、、
この薄緑と薄ピンク、薄紫の配線。
分かり難いかな、、
ちょっと拡大。
ちなみにこの配線は 薄緑 ⇒ パーキングブレーキ信号。 薄ピンク ⇒ 車速信号。 薄紫 ⇒ リバース信号 ・・となっております。(このカーナビの場合。他機種では同じとは限りません)
後はこの配線を取り除いていきましょう。
先ずはパーキング線。 これを外すには、、 その配線をたどって行くか、もしくは
この取付図を参考に、取付部位を特定しそこへ追ってアクセスして行きます。
なおこのクルマの場合には取付図を見るまでもなく~
たどって零コンマで本体切り離しの際に取り外した車両ハーネスへ接続されていることを確認。 切り離しにかかります。
赤いエレクトロタップが使われているので、先ずはタップを展開。 薄めのドライバー等を隙間に差し込みコネってパカッと。
内部はこんな感じになっております。
● タップの取外し動画作ってみました ↓↓↓
ちなみに純正ノーマル状態にはタップは付いておりませんので、ここの部位はタップとパーキング線をそれぞれ取り外す形が正解。
なお、これら結線を外すと、、
こんな感じに、跡、配線のビニール被膜が破れ中の導線が見えていると思われますが、
もちろんこれはこのままではダメです。
絶縁用のビニールテープで覆い養生しておくことを忘れずに!
エレクトロタップ等、配線に直接接続されていた結線具を外す際には、外した跡の配線には必ずビニールテープなどで絶縁処理を行ってください。 中の導線が露出している状態で組み戻すと、場合によっては内部でショートし非常に危険な状態になることもあります。(各機器の損傷や最悪の場合には車両火災につながることも) とにかくお心当たりあれば徹底してご注意願います。
※ 内部導線が見えてなくても絶縁処理は必ず行ってください。 導線にキズが入っている限り露出する恐れは御座います。
ちなみに、こういったタップ部分からの切り離し方法に、
こんな具合に、カーナビ配線側を途中で切断してしまう方法なども御座いますが、(タップを展開せず、もうちょい手前から切り落とし、出た配線の先にビニールテープ養生しておく方法も)
まあ配線が露出したり露出する可能性がなければ
そんな処理でも問題はないかと思われます。(見た目は悪いですが。 またカーナビ配線が短くなってしまう欠点も御座いますが。 ちなみに私個人的には非推奨)
車速信号線の取り外し
続きまして~ 車速信号線を取り外して行きたいと思います。
ちなみに配線をたどったり結線部分を探り出す方法はパーキング編と全く同じとお考えください。 コードが車速信号になっただけです。
ん? パーキングの他は何やらダッシュボード裏まで配線が伸びております。
なおこのクルマ(アトレーワゴン)の場合には・・
ココ。 メーターの裏側に繋がっておりました。
メーター上に見えるネジ2本を外し、後は手前へグッと引っ張るとメーターは取り外せます。
ココです。
取りあえず拡大。(なおこの配線では ”車速パルス” と表記されておりますが、車速信号と同じ事です)
ちなみにこの状態ではさすがに作業が出来ないので、信号線が結線されているメーター裏のコネクターをメーターから一旦切り離し、メーターをどかせてから取り外し作業を行います。
取外しが終わったら一応メーターを先に元通りに戻しておきましょう。
リバース信号線の取り外し
最後にリバース信号線。 いわゆる後退情報を得るためのセンサー線です。
これまでと同じく探検。
おや? この線はどうやら車両後方まで伸びている様子。。
おそらくテールランプの電源から信号を拾うケースかと思われます。
荷室からバンパー裏へ向け配線が。
運転席側のテールランプを外すと、、 おぉ! 出て来ました。(このクルマだとネジ一本外して引っ張るだけ)
リバース信号線です。
後はこれまでと同じように処理して完了!
お疲れ様でした。
なお、これで配線類も全て取外し完了し~ ナビの取り外し作業は完結です。
お片づけ。最後に
ナビ取り外しが終わりましたら、後は–
付け替えるオーディオあればそちら取付けし、
特になければそのままで、
内装の組み戻しを行い、、
最後にバッテリー端子を元に戻せば作業の全行程終了!
改めてお疲れ様でした。
なお、バッテリーターミナル(端子)の再接続前には、必ず何処かしらのドアは開けておきましょう。(もしくはキーシリンダーからキーを抜き取り手持ちしておく) 最近は聞かなくなりましたが、まだ車種によってはバッテリー接続時にドアロックが自動で作動する可能性があり、もし何の対策もなく(ドアは閉め切りキーも差しっ放し)それを食らってしまうといきなり ”インロック(キーの閉じ込み)” でとても面倒なことになってしまいますので。。
ホンキで要注意を! (私もこれまで何度かこれ食らって大変な目に遭ってますので ^^;)
それとバッテリー接続後は、車種によっては色々と機能がリセットされていることがあります。 例えばパワーウインドウのリモコン設定(※)や時計の時刻なんかはけっこう定番と言えるでしょう。 なのでもしそういったリセットされている機能があれば、可能な限り復元されておくことも忘れずに。
※ トヨタ系のクルマに多いかもしれません。 運転席から他のウインドウ操作が出来なくなるなど。 ちなみにこの場合、動かせないウインドウの直接ドアのウインドウスイッチは機能すると思われますので、そのドアのスイッチで一旦ウインドウを半分くらいまで下げ ⇒ スイッチを上げる方に押したままウインドウを完全に閉め切り ⇒ その状態のままさらに1秒間ほどスイッチを保持(上げ始めからずっと押したまま) こんな感じで復元することが出来るでしょう。 まあひとつの参考までに。。