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バンやトラック、バン用やライトトラック用の商用車向けのタイヤでないと車検はダメなの?

これはけっこう有名な話かな。

軽トラや箱型のバン、(エブリイバンとかキャラバンとか) こういったいわゆる ”4ナンバー” の商用車は、商用車専用のタイヤ(メーカー指定のタイヤ)でないと車検はダメ-- というお話。

例えばメーカー指定が8PR、もしくは6PRのプライタイヤを指定しているが、ごく普通の乗用車向けのエコタイヤや普通ラジアルタイヤを履いてしまうと車検に通らなくなる〜 とか。(商用車用より柔らかく効きのいいスタッドレスタイヤなんかでもそう)

ちなみにこういった話、実は本当の部分もあるが〜 細かく言えばウソである部分もありますので、

今回ここら辺り、もうちょい詳しく掘り下げておこうかと。

ダメかどうかの基準はメーカー指定ではなく、あくまで保安基準

実は、、 トラックやバンなどへ乗用車向けの普通のタイヤを装着していても、車検に合格することはあります。(メーカー指定は商用車用となっているのに)

これは何故なのか?

それは、タイヤについては保安基準で強度について詳しく規定されておりますが、そこへはバンやトラックだからと言ってバン用の装着義務は一切書かれておらず、代わりに強度に関する計算記述がごちゃごちゃと定められており、(車検判定基準でもある独立行政法人自動車技術総合機構による審査事務規程にきちんとその旨が記載されております

つまりそのタイヤが乗用車向けのものであったとしても〜

その強度基準を満たしていれば全く車検には問題がないということであり、

まあ例えクルマのメーカー指定が商用車タイヤだとしても、これが必ずしも法律の下限ライン(車検合格の判定ライン) ではないと。 

 ということは、保安基準強度さえ満たしていれば〜 メーカー指定の商用車用でなくとも、安い、エコな、中古の多い、柔らかくてグリップがイイ、乗り心地がいい、ロードノイズの少ない、、 乗用車向けの普通のタイヤでも全く問題ない! というわけ。

但し、現場ではちょっと違う

但し、法律上ではこれほどまでに許容はあるが、

ただ現実でもある現場では全く異なる見解がよく用いられているんです。

つまり乗用車用でも十分に保安基準に適合しているのに、(十分車検に合格する範囲内) 商用車用でないのを理由に(メーカー指定のタイヤでないのを理由に) かたくなに拒否、門前払い、不合格判定が一般化してしまっているとも。

何で???

ズバリ、メーカー指定外のタイヤの場合、その強度を調べるのに計算が難しいやら 面倒くさいやら 間違いもあるやらで〜

そうとなれば、メーカー指定のものを基準としておけば いちいち計算しなくていいし 知識なくてもいいし 面倒くさくないし 間違いもないし 手間も省けるし、、

というわけで はなから独断的に ”そう” 決めつけちゃっているからなんですね。。

まあ良く分からんから ”そう” とも。

 検査員が良く分からない場合には、ほぼ検査は不合格になります。 何故なら! もし分からなくて合格としてしまい、しかしそれは実は保安基準に反していて その判定が発覚してしまったなら〜 国家資格でもある検査員資格を永久に失ってしまうこともありますので、それなら初めから不合格としておけばそんな心配も必要ないですからね。。 いわゆるグレーゾーンは黒判定にしておけば安泰〜 無理適当に白判定してしまうと後々面倒が起ると大変だから〜 みたいな。 まあ良く言えば検査員自身の安全策、保身策とも。 (⇒ この辺り詳しく。 検査員のグレー判定について

というわけで現実では、色々と難しいことを考えるより メーカー指定に従っておくのが吉。 またそれが現場論とも。

 ということはもちろん、購入する側のユーザーにとってもそう従っておくのが吉でしょう。 まあそもそも強度の計算なんて分からないですし。。
 
 なお、ここに出て来た例は あくまで乗用車用でも保安基準に適合していると仮定してでの話でして、もちろん! 車種やタイヤによっては指定の商用車用でないと基準をクリア出来ないものも多くありますので、全てが全て乗用車用でもOK!などと勘違いや混同してしまわないようにご注意を。

 また乗用車用でも適合していると思われる場合、もちろんそれを ”白” と固く判定できる検査員に当たれば〜 これら現場論に流されず、車検は無論合格ということになりますので、まあ上記現場論はあくまで可能性であって、(ただウェイトの高い可能性ではありますが ^^;) 100%そうなるとは限らない事も一応予め。。

指定強度を落とす場合は?

これはちょっと余談かもしれませんが、

同じ商用車用タイヤでも〜 メーカーの指定強度より小さい数値のタイヤを履いた場合には?

例えばメーカー指定が8PRのところ、6PRにしてみた〜 とか、106/104L LTだが 103/101L LTにしてみた〜 とか。

インチアップしたりタイヤの幅が少々変わっても車検が問題ないように、(車体よりはみだしたりスピードメーター誤差が大きくならない前提で) その感覚で。。 またどちらも商用車用だから問題ない??

まあこれも、法規的には乗用車タイヤに同じとお考え下さい。

保安基準上必要な強度が確保できているのであれば〜 それは問題ないことになります。

但し、現場ではやはりメーカー指定 ”神” 説が幅を利かせておりますので、またその強度を表すに十分な材料も揃い難いですから、

現場論的にはメーカー指定基準と考えられておいた方が無難でしょう。(つまりどんなに強度が確保されていようとも〜 それは車検には通らない可能性が高い と)

補足/// バンだからバン用指定とは限らない

あ、そう言えば〜 最後に補足しておこうかと思いますが、

バンだから全てバン用指定(商用車用指定)とは限らないことも一応予め。(4ナンバーや1ナンバーだからバン用タイヤが標準指定となっているとは限りません)

車種によっては、メーカー指定が乗用車タイヤを指定していることも多く、(ミラバン等の軽量ハッチバックタイプや、ハイゼットキャディ等の乗用仕様に近い商用バンなどは 乗用車用タイヤがメーカー指定となっていることが多いでしょう)

もちろん、そういった場合には商用車用でなくとも、また現場論的にも車検は問題ありませんから、

そこら辺り初歩的ミスをスルーしてしまう事もないように。

 ちなみにこういったパターンもあるという事実から、バンやトラックだからと言って 必ずしも商用車タイヤでないといけないという根拠はない〜 といった理屈へともつながるかとも。。

とまあこんな感じで、以上 参考になる話になれば幸いです。

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