車屋さんの自動車情報Blog

    

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ヤフオクで愛車を売ってみた ① /前準備編

 
2018/10/29
 

ポイントさえきっちり押さえていれば~ 落札してみるのも十分にあり。

ポイントさえきっちり押さえていれば~ 愛車を売るのも十分にあり。

きちんとした知識と構えあれば個人売買恐るるに足らず! 前々からそう説くことも多い私、車屋店主ですが、(⇒ 車屋さんが伝授!個人売買正攻法あれこれ

ちなみにそう説く張本人がヤフオク使ったことがない! なんて言ったら少々説得力がございませんので、、

この度業務ではなく実際に愛車を出品し、前準備から無事お取引終了にまで至った体験ストーリーも改めてノウハウ織り交ぜ公開しておこうかと。。(余談ですが、愛車を出品したのは今回初ではないです ^^ 以前から都度利用させていただいており、、 もちろんこれまでも完全ノートラブル! でやってきております)

まずは落札後の名義変更について考えておく

個人売買で売る側(出品者)となる場合、一番の懸念点&トラブル警戒ポイントは やはり引き渡し後の未名変によるトラブル。

未名変トラブル = 落札者が名義変更するということで引き渡すが、引き渡し後いくら待っても名義変更してもらえず、、 いつしか新年度の自動車税の納付書や督促、挙句の果てには駐車違反もやられ~ しかも音信不通になってしまいどうしようもなくなり。。 ちなみに警察に相談すれど詐欺や盗難などではないので全く相手にもしてもらえず。。。 といった類のトラブル。(警察側では、お金をもらっている以上、すでに相手の持ち物になっているという見解です。後は個人間で話してね!みたいな)

※ ちなみにこういったトラブルに遭遇した場合、強制廃車を推奨する人もいるようだが・・ しかしそもそも、よほどのことがない限りそんな理由で廃車になんてできませんし、(公道を走行していると分かっていて強制的に廃車なんて出来ません) もしウソをついて廃車にしてしまったなら~ それこそこちらが犯罪者(加害者)になってしまいかねませんから、いずれにしてもそれはお考えにならないようにご注意を。(他人が所有するものを勝手に廃棄するようなものです)

軽自動車であれば、全国どこに売っても自宅から郵送にて名義変更が可能なため、こちら出品者が引き渡し前などに名義変更ができ~ こういったトラブルも十分に防げるのだが、(軽は車庫証明を先に取らないといけないということもなく、届け出は名義変更後、落札者に任せることも可能ですし)

考え方によっては、先にナンバープレート(ナンバー変更時のみ)や書類一式を渡し落札者に名義変更をやってもらい、その後車両の引き渡しなんて方法も。

しかし今回出品したのは白いナンバープレートのつく乗用車。いわゆる普通車ってやつなので、

今現在ついているナンバープレートの地域名や番号が変わらないような名義変更以外の場合、原則 所轄の運輸支局などへ現車を持ち込まないといけないので、(しかも名義変更前には、一部地域を除き事前に車庫証明書が必要ですし)

軽のような郵送名変はできず、、

じゃあどうすれば?

ちなみにそのトラブルを未然に防ぐため、念のため今回私がとった手段は迷わず ”一時抹消渡し

一時抹消とは?
車検切れや任意に車検を切るなどして、ナンバープレートと車検証を運輸支局などへ返納し、(いわゆるナンバーなしの状態) 一時的に登録を抹消するお手続きのこと。

ちなみにこの一時抹消は永久的な登録抹消ではございませんので、新たに車検を取り、新規に登録すればまた新しい車検証とナンバープレートの交付を受けることが出来、再び公道を走らせることが可能なものとお考えください。

 ⇒ なお、当該一時抹消のお手続き方法についてはこちらにて

この状態なら、例え引き渡し後にいつまでたっても名義変更されなくとも~ それは落札者が乗り回せないだけで、(ナンバープレートがありませんから)

また登録は抹消されている車ですので、引き渡し後におおよそ何が起ころうとこちらに何かしらの責任が来ることもなく、(もちろん自分宛てに自動車税が発生することもないです)(ちなみに名義変更後は完全に相手へ全ての名義が変わります)

しかも! 先方にお渡しする書類に印鑑証明など期限の付くものは一切ありませんから、(相手へ印鑑証明書を渡すこともないです)

もう後は完全丸投げで管理しなくてもいいわけで。。(ちなみに抹消状態のまま第三者へ転売されても、お渡しした書類でその先もカバーできますので、その点も問題なくクリア)

まあ参考までに。

※ 一時抹消渡しなんで、もちろん名義変更等も落札者様側で行う前提で出品いたします。

注意!!!
一時抹消のお手続きは、すでに車検が切れている場合を除き 落札されお引渡しが確定してからのお手続きを。 でないとお手続きは強制的に車検を切ることになりますので、試乗したくてもできないですし。。

一時抹消のデメリット対策も

なお、こんなにもトラブルフリーで気軽な一時抹消渡しですが、

もちろん欠点もございます!

一時抹消後はナンバープレートを返納してしまいますので、(いわゆるナンバーなし) その後はそのままの状態では公道を堂々と自走できなくなりますし~

何より車検キレ! ナンバー無し! という響きから、入札者の手が進まないことも考えられ。(買う側としてみれば、落札後改めて車検を受けなければいけないですし、引き取りにも自走できないので~ 仮ナンバーや車両陸送の手配が必要になってくるわけで。。 よほど安いならともかく 正直ちょっと気が進みませんよね)

なのでちょっとここで車屋さんならではの対策も加えてみることに。

予備検査

これを付けるという前提で出品することに。

予備検査とは?
簡単に言えば 一時抹消の状態で車検を受け合格させておくこと。

ちなみに合格すると予備検査証というものがもらえまして、この検査証があれば~ 譲渡された次のオーナーは、新規登録(名義変更)する際にわざわざ車検を受けなくとも自動に車検2年付きとして乗り出しが出来るという。。

※ 但し、予備とはいえ本番車検です。 合格するまでには保安基準適合基準に沿って手直し修繕などの必要は御座います。(溝がなければタイヤ交換、オイル漏れがあれば漏れの修繕など・・)

※ 予備検査はあくまで車検のみです。 法定点検などは別途実施されるか、乗り出しの際、次オーナーが必ず受けられますように予めご相談されてください。(車検と同時に法定24か月点検等を受けることは法律で義務化されております)

※ 車検2年付きとはいっても、あくまで車検の有効期限が2年延長されるだけで、、 名義変更時には、次オーナーに別途自賠責保険と月割り自動車税、それから2年分の自動車重量税の負担が発生しますので、(登録に関する諸手数料はまた別) その辺りも予め、出品時に十分に説明されておくように!

※ もちろん車検に合格したと言っても~ 新規登録されない限りナンバープレート無しの一時抹消状態には変わりません。 なのでそれだけでは公道を自走できるようにはなりませんので、その辺りも予めご留意願います。

※ なお、これら予備検査の留意点や受け方については ⇒ 別途こちら にて説明しておりますので、必要あればどうぞ。(予備検査は個人ユーザーでも受験可能です)

自走には変わらず仮ナンバーの手配などが必要になりますが、

買う側としては ”車検をわざわざ受けなくてもいい” というメリットがとても大きいため、

これで少しは熱い入札が集まってくれるかな。(期待)

なお法定点検につきましては、今回は車屋さんとしてではなくあくまで個人ユーザーとしての出品だったため、こちらではやらず、、 次のオーナー自身にお任せということで。

 

とまあこんな感じで、

出品前のひとつの段取りはこんなところかな。

つづく。

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ヤフオクなどで愛車の個人売買をお考えですか? もしご興味など御座いましたら、、 ⇒ 車屋さんの私が本音で語る、また私が徹底解説した失敗しないための個人売買マニュアル 当ページへお立ち寄りのついでに こちらもぜひご参照頂ければ幸いです。

トラブル回避術から少しでも得する技、取引きに必要な知識など~ 個人売買に必要な情報を満載にまとめております。 合わせどうぞ宜しく m(_ _)m

 

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