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鑑定裏から本音を込めて〜 査定協会認定店&資格保有査定士による下取り必勝ガイド

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査定基準

車屋さんが下取り査定を行う際の基準って どんなものかご存知でしょうか? またお店によっての違いは?

厳正チェック&公平相場表のディーラー型

ディーラーって、おおむね都道府県ごとに一社の経営会社が仕切っていることが多く、(なおここで言うディーラーは、自動車メーカー傘下の販売店の事を指します)

 自動車メーカー販売は代理店制ですので、地方の一社が仕切るのが一般的。 (例: 愛○トヨタと社名が入れば、どの店舗も同じ会社が経営している。 但し、メーカーによっては複数の販売チャンネルを保有している場合があり、そういった場合はチャンネル毎に経営会社が異なるのが一般的。 例: 愛○トヨタとネッツトヨタ愛○、トヨタカローラ愛○ それぞれは全くの別会社です)

 ※ 自動車市場の大きな地域では、同地域・同一チャンネルでも複数の会社が運営していることもあり。 (例: トヨタカローラ愛○、トヨタカローラ名●屋、トヨタカローラ愛▲、、 これらはいずれも別会社)

と言う事は、拠店間で査定額の差が出るとあまりよろしくないゆえ、(愛○トヨタ北営業所と南営業所で査定差があるとおかしいですよね?)

かなり厳正な採点チェックと 共通一律の相場表を用いて査定するのが一般的。(簡単に言えば、どこのお店にいっても同じ査定額が出るよう徹底されている

 ちなみに販売チャンネルをまたいでも出来るだけ誤差が出ないように、ディーラー販売店同士(代理店同士)で共通した採点法や相場表を用いることも多いでしょう。(カローラとネッツ、、 同じトヨタ系列のお店でも、額が違えばお客様は違和感を感じるでしょうから)

但し、統一感のある採点法と相場表を用いることから、

採点外の要素による上下変動はあまり期待出来ず、(今月の実績が足りないのでプラス査定するとか。 ただ逆に欲しくない在庫だからと言って減額することもないでしょうけど)

さらに ”公平な相場” ということは、

先ず突出した高額査定は絶対にありえないことと〜 そもそも基準はかなりレベルが低いものであるわけで。。(高いレベルには合わせ難いが、低いレベルになら合わせやすいですから)

なので同時に、業界でも随一に査定の厳しい基準としても有名で、

 この辺りがディーラー査定は厳しいと言われている所以(ゆえん)とも。
 なおディーラーはこういった厳格性あるゆえ、特定のお客様だけを特別扱いするケースもないでしょう。(関連: ⇒ 高額下取りになるかも。 その条件

高額査定追求型にはちょっと不向きな点も。

 但し、ディーラーだからと言って全てが全てこの基準とは限りません。 そもそも地域性に変動する場合もありますし、メーカーにもよりけり。 表へ出さない(出せない)社内内情だってもちろん。 また同じ新車ディーラーでも 大元が中古車販売店であるケースもあり、そういった場合にはメーカーやディーラー統一基準のものが使われないことも多く、、 それからサブディーラーやメインディーラーとかアレコレと、、、

 とまあこんな感じで、上記例はあくまで代表的な例としてまでに。

 ※ ちなみにここだけの話、、 最近では、ディーラーによっては買取り店を同時経営していることも多く、(トヨタで言うT-UP、日産で言うカウゾーみたいな) 下取りでは困難(数字的や立場的等)な案件はこういった買取り店へ案件を横流し(お客様に直接買取り店へ行ってもらう)するケースもよく見受けられるようになったかな。。(もちろん横流しするのは下取りだけで、販売はそのディーラーが担当する) ⇒ ということは? やはりもうこの時点からも ”ディーラー査定は厳しい” という一面を十分に伺えるかと。。
 なお、こういったディーラー型査定は、”正規ディーラー” という建前上、車両に付随する規格外のものについては事さらに厳しい(マイナス評価)でしょう。(いわゆる社外品パーツの付いているクルマ) 特にローダウン、エアロ、社外アルミホイール、社外マフラー等外観からその容姿が確認出来るものには要注意。(車検対応品でも)

 ※ 実際アフターパーツ装着で70万円も査定減額された例も御座います。(確か車高調サスが入ってました。 ちなみに、この70万円の差は他店で70万円高く買い取ってくれたということで)

おおまかチェックのオークション相場型

これは中古車販売店に多い査定基準。

業界内中古車流通の中心とも言える ”オートオークション” の過去落札相場から、査定するクルマに近い情報のみをピックアップしていき、

 もしオークションへ出せばこのくらいの値が付くだろう、、 という予想額を元に査定額を決定するタイプ。

 厳格な相場表によるものより動きがあり、より市場現実味に近い査定額となりやすく、また細かい市場ニーズにも対応しやすく、(機械的なものでなく人間味がある査定基準とも)

 ディーラー型よりやや有利な査定額となりやすい。

 ただオートオークションの採点は ”かなりおおまかザックリ” のため、

 事故車(R点)、3点、3.5点、4点、4.5点、5点、未使用車(S点) といった7段程度の採点しかされない。(⇒ 例) ちなみに採点基準は ”見た目やフィーリング重視” なので、検査員による個人差が出ることも。

もちろん査定の際の採点も ”かなりおおまかザックリ” であり、

またオークションの過去落札相場の大半は ”文字情報” 程度の簡易なモノがほとんどであるため、

お店によっては査定差・誤差がかなり出てしまう事も。

 まあオークション相場には一点相場は存在しませんし、その時そのタイミングでの進行具合が価格にも影響しますから、その相場を参考にする自体からして誤差があるのは当然のことかと。 (個人個人各々で相場の平均のとり方や予想帯も異なってきますし)
 ちなみに傷や凹みなどについては、中古車では同じキズや凹みを持つクルマなんて皆無に等しいですから、採点で平均化難しい箇所は別途実費減額とすることが多いでしょう。(ただ実費と言っても原価ではなくあくまで定価額
 それと ”文字情報” 程度の情報では、装備品に対する査定反映がされ難いという欠点があったりも。。(こまかい装備詳細が分かり難いですし、同じ装備状態のクルマを揃えて考慮することも難しく、、 何より一定の相場が存在しないオークションでは、よほどの事が無い限りこの装備が付いているからいくら相場が上がった!なんて事もまず判別不可能ですし。。)
 なお、オークション相場を参考に、、 とは言っても、当然! 基本原則的には実際の落札価格に近い数値で査定価額となるわけでは御座いません。 オークションへ出品し落札された際に、十分な利益が見込める価格帯を下取り査定とするのが一般的です。

 当サイトを熟読された方だと、オートオークションは中古車の仕入れルートの中でも最も高額な仕入れ値ともなりやすいので、その最高額に近い数値が得られる〜 と、そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、、 この場合の ”オークション相場” はあくまでこんな感じまでに。
車の下取り必勝ガイド

業界20年超、中古自動車査定士資格保有の日本自動車査定協会(JAAI)認定登録店店主。業界裏から裏と本音を語っております。

※ なお、ここに挙げます内容は〜 あくまで一例、かつ一部です。 その他にも、、 またこれら例は、必ずしもというわけでも御座いませんことも予め。

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