一昔前に横行した、走行距離メーターの不正・改ざんの真実？裏話？
前回に走行距離メーターのお話ネタが出たついでと～ 前回の裏話 （重ステの荒技営業テクニック話）、ちょっとした評判があったので～ 今回もちょっと荒技ネタ？ 出しちゃいます ＾＾
今回は 「走行距離メーターの改ざん」
荒技というよりこれは完全に黒なネタ。
一般的にはメーターの巻き戻しとか言われていますが、まあ内容は同じ事。走行距離メーターに細工をして実際の走行距離よりも見た目表示を少なくして、真実の走行距離をサバ読む？偽装する「詐欺行為」です。
今現在はメーターに関する規制・不正監視が厳しくなり～ そんな行為も減少傾向ではありますが、
しかしつい十数年前まではメーターもアナログが一般的だったのもあり、このような行為は一時的に横行していた頃もあったのは確か。
で、そのメーターの改ざんについてなんですが、
実は・・・ 私、その現場を目撃した事あります。（もちろんやったことはありませんよ ＾＾ 決して。。）
衝撃の改ざん現場の目撃
あれは確か社会人2年目の～ とある中古車販売店にて。（もう20年近く前の話です）
車屋さんに勤務していると色々と情報が入ってきたり、よく出入りする車屋さんも多くなるのですが、、、 その時に私ふと立ち寄った中古車販売店で、衝撃的な現場を目にするのです！
なんと！
机の上に堂々と取り外されたメーターが置かれ、”所長 （店長）” と呼ばれる人と ”主任” と呼ばれる人が、白昼堂々とメーターの改ざんにせっせと精を出しているではありませんか！
しかも、
ちょっとお客様の来店があると、そのメーターはそのまま持ち出し 近所の山奥へ移動し、、、 そこでも徹底的に。 だそうです。（その時私は特になんの質問もしてないのですが、その主任と呼ばれる人が まるで自慢話や武勇伝のごとく次々色々と語ってくれましたもので。。）
いや～ 本気でビックリしましたよ・・・
これがこの業界の裏の顔なのか？ と。
まあしかし今思えば、このような改ざん行為をやっていた車屋さんはほんの一握りの、不正すらを何とも思わない一部の業者さんだけだったのですが、、、
ちなみにこの当時は、まだまだ今ほど走行距離メーターの不正についてはどの機関もそれほど重要視していなかった時代とも言え、もちろん！ 会員制の中古車オートオークションなどでもかなり数多くメーターが不正操作された中古車が。。。 といった具合でしたし ＾＾；
なお今現在は～ 私の身の回り周辺にては、先ずそういった光景を目撃する事も全くなくなり、またそういったウワサすら風前のともしび状態とも言えるでしょう。
そのメーター不正が横行していた当時は、やはり多くの被害の声がうなぎのぼりの如くだったそうで、、、
しかしようやくそれに対応するかのように政府機関も重い腰を上げたり （車検証に走行距離の表記が加わったのはこの時の一例かな）、またこのような中古車のマイナスイメージを振り払うためにも、全国各地の中古車オートオークション企業が団結し 「走行メーター管理システム」なるものを開発したりで・・・
よって直に このような走行距離メーターの不正車を徹底的に排除しようという動きが全国各地で一気に高まり～ また合わせこのような不正を行った車屋さんに対する厳罰も強化・厳格化され、（また実際この当時くらいから、過去数年にまで遡り、、、 転売された全ての店舗における損害費用を弁償させるような判決などを受け、弁償金で会社の解散にまで追い込まれた車屋さんも数知れず。。。）
さらにそれらに加え、次第に走行メーターを含めデジタル化が進んだこともあり、、、
まあ現状、その走行メーターの不正の温床は、実際息を潜めるほどの規模にまで激減しております ＾＾ （私の肌で感じている業界下だと、おおよそ街に並ぶ車屋さんの店頭ではほぼこれらメーター不正車両は限りなく「0」に近い状態だと言ってもいいほどでしょう。 十分に安心出来るレベルとも ＾＾ 但し、その数は本当に微量以下ではあっても～ まだまだその数は絶対に「0」とはまでは言えませんが、、、）
近いうちに、かつ早期に本当に完全根絶される事を願っております （-人-）
以上、というわけで、私の長い自動車業界の中で過去に体験した衝撃的な「荒技」とか「裏話」シリーズ。 今回は走行距離メーターについてでした ＾＾