現状渡し販売の「ここがコワい」。現実にあった話。不正や裏

 

現状渡し販売については、

以前「瑕疵責任」についての解説で少々触れましたが、、、

今回は、この辺りに潜むこの辺り事情を逆手にとった不正販売について触れておきましょうか。

現状販売と言えば？

「現状渡し販売」　・・・と言われたら、

大半の方は、

「安い車だからしょうがない」　「保証なし」　「直ぐに壊れても文句言えない」

・・・という感じで、暗黙の了解の上で購入している方も多いようですが、

実はこの不自然な暗黙の了解を逆手に取り、自動車の調子を誤魔化して販売している一部思わしくない業者さんがいらっしゃたりも。。

で、その手段とは・・・　（今回は取りあえずひとつだけ）

誤魔化す！隠す！！

添加剤などのケミカルを一時的に使用し、販売時、納車時に、自動車の機関不良を誤魔化して販売している業者さんです。

例えば・・・

• 大量のオイル漏れ（減り）をしている自動車
• エンジン内部の機関不良で、異常な白煙が多く出ている車
• オートマの動きが怪しい車（明らかに壊れる寸前）
• かなり大きく、明らかに異常と分かる異音
• 水漏れ（ラジエーターの水漏れ）

このような自動車の機関不良は、市販されている添加剤の添加によって一時的に不具合箇所を応急処置する事が出来ます。（自動車屋さんの好む添加剤は、かなり効果高いです！）

しかし！

このような添加剤の添加による処置はあくまで 「応急処置」です！

一時的には効果が出て直ったようにも思えるほどですが、

やはり気休め。

添加剤の効果は時間の経過と共に薄くなっていき～　いずれ効果が消えてしまいます。

・・・と言うことは、

いずれ壊れている異常のある部分が元に戻ります。

とまあ　もうここまで話をするとなんとなく不正の手段が見えて来ているとは思いますが、、、

そうです！

そのほんの一部の不正を好む業者の、とある一パターンの不正手段は・・・

自動車の不良箇所を一時的に添加剤で誤魔化して販売している。

・・・というもの。

とにかく誤魔化す！！ひたすら誤魔化す！！！（具体例）

ちなみにこれだけじゃあちょっとピンと来ないかもしれませんので、

簡単な具体例も。

まあたかが添加剤ですが、計画性は実に巧妙ですよ。。

例えば、、

あえて壊れていると分かっている車両を購入（仕入れ）し、添加剤数本で応急処置だけ施し、激安の「現状販売方式」で転売。

納車数週間～　数ヵ月後、添加剤の効果が薄れ始め、不具合部分や故障していた箇所があらわに・・・　（この時点でもなお、気がつかない人も多くいらっしゃいます）

後日、もちろんお客様（購入者）からはクレームが入るが、すでに　ほぼ後の祭り。

お店：　「販売時には異常がなかった」　「納車後直ぐに言ってくれていれば何とかしたが・・・」

の一点張り。（怪しい後出し言い訳のオンパレード）

またそもそも一応は、添加剤の使用自体は不正な修理ではありませんから、、、

お店：　「納車時には（うちなりに）きちんと直していた」　（添加剤に関しては一切触れないが、とにかくきちんと直していたとしか言わない）

と、言われればそれまで。

不正業者にかかれば～　応急処置も立派な修理に変化しますし・・・

まあどちらにしても最終的には、「現状渡し販売」を盾にされ～

安物買いの何とやら。

と、

変に強引に納得させられて試合終了。

目も当てられません。

というわけで、、　こういった現状渡しの落とし穴もあるという一例までに。

こういった落とし穴の回避策

ちなみにこういった落とし穴の回避策はある？

まあどんなでしょうか。。

先ず契約のノッケから「何が何でも、何があっても現状渡しの保証無し！」を押し切られたり、濁されるような場合には、、、　何かあるかな？　（ただ絶対的に　”何かある”　とも断言は出来ませんが）

善良な業者さんだと、例え現状渡しでも～　ある程度融通を効かせてくれきちんと対応するのが普通だとは思いますし、

あ、でも、契約時から良いことばかりしか言わないような不正業者もいらっしゃるから、まあどうでしょうか。。

そうそう-

「事務所にやたらと添加剤が飾ってある」

こういったポイントもあるかな。

ちなみにその私が見た今回その業者さんは、店内にやたらと多くの添加剤が陳列されていたり保管されていたりしてました。　またその印象がけっこう強かったかな。。

とまあこんな感じで

以上、雑談までに。