車屋さんの自動車情報Blog

    

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高価買取り・高価下取りシステムの真意。実際には・・・

 
2018/09/19
 

自社の高価買取りや 高価下取りをアピールする上で~

こんなんとか、

こんな表 ↑ 意外と多くの皆さんが、目にされていると思われますが・・・(買取りや下取りするクルマは、自社ネットワークによる直販が可能な自社ならではの! 高額査定が望めます! といったアピールと、販売時はコストがかかってないため、安く販売しております! といったアピールがしたい図)

まあ~ 自社にて是非下取りを! 自社にて是非買取りを! 自社にて購入を! といったその気持ち、、、私もクルマ屋さんですから~ 分からなくはないですが、ただ私的には、これほど曖昧な表は、他にはなかなかないのでは? と、いつも思っているのが正直なところ。 何故なら~

具体的数値がない曖昧さ

先ず、これら表には~ 左右対称となる図表の高さはあれど、具体的な数値には触れておりません。

これほど曖昧な表は、他には絶対ありえないのを始め、

第一に、買取り店、ディーラー、中古車屋さん、それぞれの経営規模、お店の大きさなどは、絶対的に異なります。(土地や借り店舗、人件費含め~ 月経費十数万円の小規模販売店もあれば、土地だけで月数千万、人件費も月数千万規模で、運営している大型店舗も数知れず)

なのでこれら表において、左右対処となる「販売店経費や利益」なんて絶対に考えられません。

なので、場合によっては~

とか

こういった経営が絶対的な事だって考えられるでしょう。

全国ネットワーク?

また、同盟?を結んでいるような、全国規模需要ネットワークをアピールする会社でも、

それらネットワークは~ あくまで「同じ看板の下で提携し合っている仲」というだけで、ネットワーク上に展開するそれぞれのお店は、それぞれが全く異なる「会社」「企業」同士であれば、(こういったネットワークのパターン。 非常に多いです。 【⇒ 参考例】 ←ディーラー系買取り店での話ですが、多くの自動車販売店や買取り店などでも、同じことが言える事も多いでしょう)

見た目は同じ看板ネットワーク上のお店でも、A社で買取った、又は下取りしたクルマが、B社で小売された(顧客販売)・・・ といった場合には、ほとんどの場合、これら双方の会社間では「業販取引き」となり、

A社の利益分はもちろんのこと、販売店側のB社でも 仕入れ経費は発生してしまい・・・

こんな感じとなっている可能性も十二分に考えられます。(会社が全然違えば~ わざわざ他社の利益のために、自社が犠牲となるような可能性を秘めた、無理をした高額査定なんて~ 先ず、絶対的に考えられませんから。 ただ、それらネットワークのつながりについては、そのネットワークが全く異なれば~ 私でも、一言では説明できない状況も考えられますので、必ずしも、こういった関係が成り立っているとも限りませんが)

また、その下取りや買取り車が、そのお店が絶対に欲しいという保証はなく、(下取りや買取りなどにあまり積極的ではない車種も実際多いです 【⇒ 例】)

さらに、そのお店が、絶対に~ 自社販売するとも限らず、(自社にてお客様へ直接販売)

もし、直ぐに転売が見込めず、自社在庫、最悪オークションへ出品前提であれば~ そもそもオークションへ出品して損をしてしまうような査定価格は絶対に提示しておりませんから、(確実に売れる車種であればそうでもないですが、確実に売れる確約の無い下取りや買取り車は、先ず、顧客販売が出来なくても~ 最悪、オークション出品で在庫処分をして 損しない範囲で逃げ切る事(リスク回避)も想定しなければなりませんから)

そもそも~ オークション仕入れを想定比較し、オークション落札価格よりも、買取り価格が上を行ったり 対になること自体、不自然とも。。。(これら表で言うと、表左側の買取り価格+買取り店利益が、オークション落札価格に相当し、この価格と同等で買取りした時点で、オークション出品ほぼ赤字確定。逃げ切り不可能。 オークション経費まで含むと、オークション仕入れ価格に相当し、はっきりと言いまして・・・ 車屋さんの私から言わせて頂ければ、この価格相当で買取りや下取りする事は、よほどの事が無い限り~ 先ずありえない状況とも。 ちょっとごちゃごちゃしてきましたが、これら状況については、もし車屋さんの方であれば~ だれもが大きくうなずいて頂ける事実かと)

販売価格

また、販売価格自体~ やはりそのお店自身、値付けは自由ですし、いくら自社ネットワークが大きくとも、自社販売ではなく、オークション出品での利益を第一に考え、下取りや買取りする業者さんも多いですから、

とか

こんな表 ↑↑↑ があったとしても、私的には、全然おかしくないとも。

但し

但し!!! これまでアレコレと言っちゃいましたが、

こういった表に適合する取引きも絶対にないわけではなく、実際、こういった例もそこそこあると思われます。

ただ~ こういった表に合う取引きは、予め、その下取り、又は買取りされるお店、又はそのお店の自社ネットワークにて、お客様からの~ 当該車種の~ 熱い「注文」が上がっている場合に限られようかと。

注文 = 自社のお客様から、特定の車種で、こういったクルマが欲しい、探してほしい、下取りがあったら教えてほしい・・・ など、高確率で購入へつながる自社需要の事。

尚、こういった、予め注文に上がっている車種と、買取り、又は下取りする車種とが合致した場合には、そのクルマを買取り、又は下取りする事で~ 目の前に転売利益が望めるわけですから、また、お客様からの直接買取り・下取りのメリットも考慮すれば、、、

一般的に考えられる買取り査定や下取り査定の基準を超えた、高額査定が実現する可能性は~ かなり高いとも言えるでしょう。

尚、参考までに・・・ こういった「注文」の無い場合は?

まあ、そのクルマが自社販売に自信のある、取扱いに長けている車種、その他在庫として積極的に欲しい車種で、かつ小売転売に確実性の自信のある車種であれば高額買取りにつながる可能性も御座いますが、それら以外では高い在庫リスク(在庫管理費用、相場変動等)もあり、オークション転売してもトータルで「損」のないように、かなり消極的な下取りや買取りとなる事は~ 間違いないでしょう。 (特段して欲しくもない車種を、リスクを負ってまで高額査定なんて、商売として絶対にありえませんから。 但し、買取り専門に限っては、そのクルマを買い取らなければ商売に繋がらないため、査定は抑えつつも~ 積極的に買取ってくれる可能性はあり))

まとめ。結局何が言いたいの?

ちなみに~ 今回、色々と図表をひっぱり出してきてなんだかゴチャゴチャとした説明をしてしまいましたが、

もちろん! これら例に挙げなかったパターン、これら図表に合わないケース、これら図表では表せない理由で、、、 他社より高価買取り、又は高価下取りが出来るケース、また低価格販売が出来るケースも多くあろうかと思われますので、(例えば~ その商売内情により、特別扱いの査定 (← ディーラーでの例ですが)がある可能性など。 その他、ネットワーク等も色々とありますので・・・)

これらはあくまで一例までに。

まあ今回こんな説明に至ったのは、どこの業者も似たような説明図ばかりで、でもそれぞれ査定価格も異なりますし、販売価格帯も異なりますので、(そもそも中古車だと、そのお店の販売の安い高いを判断するのはかなり困難ではありますが)

この違い、矛盾のモヤモヤの~ 内情を伝えたくて  A(^-^”汗

要は、こういったよく見る図表は、単なる確証のない ただのイメージ・ディスプレイにしか過ぎないと。 冷凍食品やインスタントラーメンなどで、パッケージを見て買ってもそれはあくまでイメージでしかないため、中身(現実)はどんな? みたいな。

まあ 以上参考程度までに m(_ _)m

 

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