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スペアタイヤと下取り査定

 
2018/11/07
 

日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。

自動車には、もし万が一路上でパンク等したときのことが考慮され、

スペアタイヤ(15インチ以下の場合だとおおよそテンパータイヤ(応急用タイヤ))、及びスペアタイヤ未搭載車にはパンク修理キットなるものが必ず装備されており、

ところでこれらスペアタイヤ、査定時に欠品(紛失や破棄含む)していたら評価は悪い? またどのくらい下がる? 何円落ちる?

大半が下がります

スペアタイヤやパンク修理キットは、一般的に無くても車検に通りますので、、 それほど減額査定されることはないのでは? と、そう思われる方も多いでしょうけど、

このポイントは意外と重要ポイント。

無いとかなりの痛手を負う事は間違いないでしょう。

特に ”アルミ製の標準装備同等品のスペア” の場合には、かなり評価を下げてしまうことも。。

ところでスペアタイヤと応急用タイヤの違いは?

一般的には、どちらも ”含み” の同等語として使われますが、(当サイトでも含みで表記しております) しかし査定基準上ではこれら言葉は細かく区分されており—

  • スペアタイヤ = 新車時の標準装備されている4本のタイヤホイールと同等のもの。(デザインやタイヤサイズも同じ。但しホイールキャップは含みません)
  • 応急用タイヤ(テンパータイヤ) = 応急用として、また車載用として薄くコンパクトに作った緊急走行用途のタイヤホールのこと。標準装備されている4本とは全く異なるデザインである上、あくまで緊急用なので使用上限規定もあり、おおむねホイールには黄色やオレンジ色の目立つ色が着色されているものが多い。(最近は、黒地に黄色いステッカーが貼られているものも)

参考までに、

① 先ずは黄色い応急用タイヤが欠品の場合

—日本自動車査定協会基準では一律15点の減点対象。(15,000円前後相当の減額査定となるでしょう) その他お店でもまあ似たようなモノでしょう。

② それからパンク修理キットの欠品

この場合も— 基本的には上記応急用タイヤと同等の見解が多いでしょう。

③ そしてスペアタイヤ

スチール製であれば— 15インチで2万円弱。 しかしアルミホイールだと一変して、、 13インチでも3万円近く、15インチで4万円近く、17インチとまでなると約6万円(18インチで7万円)くらいの減額対象となるでしょう。(日本自動車査定協会基準。 なお中古車屋さんなど定価減額するお店だと、タイヤ込の純正新品価格が基準となるため、もっと割高に減額されてしまうこともあるでしょう)

※ 輸入車は、これらのまた2倍以上の額になることも。(国産車に比べ割高係数)

※ オフロードタイプや商用車の場合には基準が異なります。またこれら参考額はほんの一部であり、またインチ等によって減額の度合はそれぞれ細かく変動しますので、いずれにしても簡易的な参考程度までに。。(なお日本自動車査定協会基準は、いずれも2018年現在のものです)

これは本気でかなり痛いですね。。

というわけでもしその下取り車にスペアタイヤ等が乗っていないのであれば~ 安価な中古でも買って載せておくのがイイのではないでしょうか。(但しあくまで理論的なものです。状況によってはそうとも限らないケースも考えられますので、その辺りは予め十分ご留意のほどと ご決断はあくまで自己責任にて。。)

 

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