車屋さんの自動車情報Blog

    

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色替え全塗装のクルマって査定はどうなん?

 
2018/11/09
 

日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。

近年は少なくなってきた感がありますが、

かなり以前、エアロ―系とかVIP系のカスタムカー全盛期には、不人気色を人気色の黒やパールホワイトに全塗装しカスタムする手法がかなり多く見受けられましたが、(というよりそもそも中古車屋さんがこぞって作成していました。 人気色が異常に高いことを受け、不人気色を安く仕入れ~ エアロやローダウン、ホイール交換を施し 安く全塗装して人気のモデル相応に仕上げて販売するお店が非常に多かったですね。。)

ところでこういった全塗装されたクルマって、(別名オールペンとも言いますね)

下取り査定では評価はどうなるの?

※ なおここで言う全塗装という定義は、以前と同色で施工されたものでなく、異なる色に塗り替えられたものを指します。(いわゆる色替え車)

日本自動車査定協会(JAAI)基準

先ずJAAI基準での評価。

点数で言えば100点の減点。 これを価額相当に変換してみると、、

クラウンやマジェスタクラスで15万円相当。(セルシオやレクサスLSくらいだと20万円近くになるでしょう) 逆にワゴンRやムーヴ等 軽自動車クラスだと8万円くらい。

各これくらいの減額になるでしょう。(通常より査定額が下がるマイナス査定。 なおこれらには、年式による調整は考慮されておりません)

あれ? 意外とそう大きくダウンしないんですね。。(下手すれば、人気色と不人気色の相場差よりも小さいかも・・)

車屋さんの営業マンによっては、これでもか! ていうくらい査定ダウンをアピールされることがありますが、日本自動車査定協会基準だとまあこんなものだったりも。。(但し、塗肌仕上がりの状態によって別途細かく評価が変わることは御座います)

ちなみに、過剰に査定ダウンをアピールするクルマ屋さんの場合は、後者のタイプかと思われます。(後述)

修復歴のあるクルマの場合には、修復歴による査定ダウンにプラスしてこのダウン評価が併用されるでしょう。

あ、そうそうひとつ言い忘れましたが、

同じ色替えでも~ ラメとかキャンディ、純正色に一般的に存在しないようなカラーに塗り替えられたものに関しましては、その減額の度合は上記の2~3倍くらいの額を落とされてしまうでしょう。

※ なお日本自動車査定協会基準は2018年5月現在のものです。

半数以上の車屋さん

全国にあるクルマ屋さんは~ 全てが全て、上記のようなJAAI基準で査定されているわけではありません。 むしろ少数派。

なのでその他のタイプの車屋さんでは?

ぶっちゃけ、色替えオールペンのクルマを下取り査定する際には、かなり減額される可能性が非常に高いです。(過剰に査定ダウンをアピールするクルマ屋さんが多いのも ここに根源ありかと)

尚この場合、一律いくらくらい落とされる~ という言い換えは難しいですが、おおよそ、その車種の不人気色といわれているカラーのクルマよりもまだまだ下回る価格が提示されることは明白かと思われます。(車種や価格帯によっては100万ダウンがあってもおかしくない勢いだとも)

その下げ幅は、はっきり言ってその車屋さんの ”言い値” でしょう。 何かを基準にするわけではなく~ もうフィーリング。 下げたいだけ下げる みたいな。

何で?

オールペンされたクルマを転売しようと思った時、色替えは重要項目としてお客様に必ず伝えなければなりませんので、、

売れ難い んです。 だから。

売れ難いと在庫リスクがかなり高まることになりますので、そのリスクを十分十二分に見越し安全マージンを確保しておくために~ 多くのお店では過剰なほど減額するというわけ。

ちなみにその下げ幅は、お店個々のタイプによっても大きく異なることでしょう。 先ず顧客層やお店の雰囲気に合わないなど在庫として置く事自体からして忌み嫌う傾向にあるお店では、目の敵と言っていいほどザックリと来るかと思われます。 欲しくないものに対し大金なんて。。 むしろ罰ゲームとさえ思うお店もいらっしゃるかもしれません。。(顔には出さないですが ^^;)

※ 関連: ⇒ 車屋さんの好き嫌いが下取り査定に影響する現実

ご参考までに。

じゃあ全塗装車の高額査定は望み薄?

まあ正直に言えばその通りでしょう。 高額査定は難しいです。

但し、そんな中でも~ 出来るだけ高値で提示してくれるお店を探すことが出来れば、少しくらいは納得できるのでは?

お店によっては、先者のようなJAAI基準にて査定しているお店もいらっしゃいますし、そもそもそこまで好き嫌いなく~ 少し値段を下げれば売れるだろうと考えるプラス思考系のお店もいらっしゃるようですし。。

でもそんなお店を探すって大変でない? またそうそう表からは分からないのでは?

そもそもその下取り先で、自分の思うクルマ(購入検討車)があるかどうかも問題ですし。。

そこは何も ”下取り” にこだわらなければ解決するでしょう。

つまり ”買取り” だと売却の幅も広がりますし、競合しようと思えばいくらでもチャンスは出てくるわけで。。。(つまり自由度が高い選択肢)

また確かに買取りも、査定基準などはそうそう表からは分かりませんが、ただ数当たれれば色々なタイプのお店の懐具合を探れるわけですから、そんな中にチャンスも。。

後は皆様の愛車が少しでも高く買い取ってもらえるように 私が祈るだけ (-人-)

 

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