バンパー等の擦り傷。　どのくらい査定が下がる？　直した方がいい？

 

日本自動車査定協会（JAAI）登録店店主、認定査定士のsadaです。

フロントバンパーやリアバンパー、場合によってはフェンダー辺りも、、　ちょっとした擦り傷で悩まれる方は多いかもしれません。

もうそろそろ買い替えようかと思っている所なので、直しても下取りで元が取れないようならばそのままにしておこうかな、、　元が取れるなら直そうかな、、　とか、

また単純に、この擦り傷、、　下取りではどのくらい減点されるのかな？　とか。　（何円・何万円、いくら下がる？）

というわけで今回は、この辺りに突っ込んだネタということで。

一般的に査定で下がる金額

一般的に、広く自動車業界で浸透している査定方法では、（主に中古車屋さんとか買取り店系）

こういった傷などはおおよそ　”実費減額”　とされる場合が多いでしょう。

つまり修理代が3万かかる傷なら～　通常より3万円査定が下げられてしまうということ。　単純明快ですね。

ちなみにこの際、下げられる額見積りは　”定価”　とされるケースが非常に多いようで、

ということは？

もし直しても直さなくても、結局査定時にはプラスマイナス・ゼロということに。　またこうなるケースが多いようにも思えます。

但し！

ある程度年式が古く走行距離も走っていて、そこそこ傷があってもおかしくないようなクルマの場合では～　全体の雰囲気で査定するお店も多く、（細かい傷をいちいち数えず、5段階くらいで総合評価○点みたいな）

こういったケースでは　よほど大きく目立つ傷とか　その傷が全体の雰囲気を落としているものでない限り、また全体美車なのにそこだけ傷というのでない限りそこだけの減点ということは稀ということになり、

ということは？

一方こういったパターンでは直しても元は取れない　ということになるでしょう。

その他JAAI基準など

なお、査定と一言で言っても、、　評価の仕方はひとつではありません。

その他やや少数派では御座いますが、JAAI基準と言う　”日本自動車査定協会・中古自動車査定基準”　を採用しているお店というのも御座いまして、、

こういった場合では？

JAAI基準では、バンパー傷についてはこう細則されております。（フロント、リア。輸入車や商用車は除く）

• カードサイズ未満の傷　⇒　10点減点。
• カードサイズ以上～　A4サイズ未満（小サイズ）　⇒　15点減点。
• A4サイズ以上（大サイズ）　⇒　30点減点。
• 交換が必要なもの　⇒　50点減点。

こんな具合に。

ちなみに10点は、5ナンバーサイズの中型車で1万円相当、3ナンバーの大きなクルマで1.4万円相当、軽自動車だと8千円相当に換算することが可能です。（一例。　また実際の細則では、古い車は安くなるよう年式でも調整が入ります）

おや？　ということは？？

大きな傷ならまだしも、小～中くらいの傷だと　そこまで大きく査定が下がらないですね。

つまりこちらも、もし直したとしても大半が元は取れない　といった感じに。