ガラスエッチングは査定に影響する?
日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。
ガラスエッチングとは、ガラスにスリガラス状の文字や絵を入れる技術のことで、なおここでは(クルマでは)盗難防止を目的としたエッチングということで予めご見解など願います。
早速本題ですが—
こういった盗難防止で施工されるガラスエッチング。 おおよそ車体番号とか車両固有のモノが入ったりするわけですが、、
こういったものって、下取り査定などの際には査定ダウンの対象となったりするの? 影響ある? まだどのくらい相場評価が下がるものなの? 何円・何万円、いくら下がる?
刻印されているものによります
基本的には車台番号、車両型式程度くらいまでなら無減点で済むでしょう。
しかし登録番号(ナンバープレートの文字数字等)や個人名に係るモノ(イニシャル含む)に関しては 残念ながら減額・減点の対象となってしまうでしょう。
ちなみにJAAI中古自動車査定基準細則では、こういった減点対象となるエッチングに関しては~ 当該施行されているガラスは ”交換” 前提で査定されることとなっておりまして、
もしガラス全てに施行されているケースでは、もう涙も枯れ尽きるほどの無慈悲な結果が待ち受けていることでしょう。
参考までに、、
ガラス一枚あたりの交換減点は、ドアガラスは一枚当たり2万円相当前後、フロントガラスは10万円前後、リアガラスは熱線入りだと5-6万円相当の減点となっております。(いずれもJAAI基準。 なお、これら相当額は車格によってある程度上下します。 軽自動車だとこれらより2割ほど割安、逆に大きなクルマになると約1.5倍、もしくはそれ以上割高となることも。 それと年式によっても上下しますが、そこまで触れるとややこしくなるだけですので今回ここでは割愛ということで。。)
※ 2018年4月より、自動ブレーキの有無によっても減点値(有りは割高)が異なるようになりました。(フロントガラス)
※ JAAI基準は2018年5月現在のものです。(以下同)
但し!
但し! ここで挙げました例は~ JAAIの中古自動車査定基準細則を基準としたもの。
全国には多く車屋さんや買取り店などが存在しておりますが、当該基準で査定評価されているお店は意外と少数派なのが現実。 ゆえ全てが全てのお店でこれらは必ずしも! というわけでは御座いません。
エッチング自体あまり気にしないお店、減点の軽いお店、逆にもっと厳しく減額幅も大きいお店など。。
一応この辺りも予めお含み置きなどのほどを願います。
※ つまり現場では、実際には、お店それぞれで評価はかなり変わってくるでしょう。