バッテリーの上がっている・弱っているクルマの下取り評価
日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。
乗り換え時期が近いからと、弱ったままで乗り続けていたらバッテリーが上がっちゃった!
あまり乗らないクルマなので、気が付いたらエンジンがかからなくなっちゃっていた!
こんなバッテリーが弱っているクルマや上がっちゃってるクルマって、下取り査定でどのくらい(何円・何万円、いくら)下がっちゃう? 下がる? それとも気にしなくてもいい?
弱ってるだけならそう気にしなくてもいい
バッテリージャンプでエンジンがかかり、ある程度乗り回すと一時的に回復する、、 といった弱っている程度だと、まず査定ダウンということにはならないでしょう。
査定の折、納車の折、エンジンさえ掛かればまず問題はないでしょう。(バッテリージャンプしなくてもかかることが前提)
※ 弱っていても肝心な時にかかれば問題なし。
査定時に上がっている
査定時などに既に上がっており、バッテリージャンプしないとエンジンがかからないような状況。
バッテリージャンプでも容易にかからない状況。(ディーゼル車など、大きなバッテリーを積むクルマで 完全にバッテリーが老朽化していると稀にある話です)
こんな状況の場合には–
減額査定になるケースはそこそこあるでしょう。
ちなみに、日本自動車査定協会の細則基準では、(以下、協会基準) ガソリン車だと一律10点の減点、(2018年4月より、一律20点の減点となりました) ディーゼル車は一律20点の減点ということになっております。
5ナンバー中型車の場合には 20点=2万円換算。 軽自動車は16,000円、3ナンバーの大きいクルマだと28,000円~ が目安になるでしょう。(減額・減点される額)
但し、車によってはバッテリーが特殊なもの、高価なものなどが搭載されているケースもあり、そういった場合には例外的な判断をされることもあるでしょう。
また上記協会基準を採用していないお店では、おおむね ”実費減点” という対応になろうかと思われます。(いわゆる新品定価を基準として差し引くこと)
なお、同じバッテリー上がりでも、、 バッテリーの老朽化を起因としないモノの場合には、別途減点が入ることも。 例えばベルト切れが起因している場合は10点ほどの減点評価、オルタネーターやダイナモと呼ばれる発電機の異常や故障が起因する場合には40点の減点評価となるでしょう。
またバッテリーうんぬん、エンジン始動不良が他に起因する場合も稀にありまして、、 例えばエンジンスターターが壊れている場合。(セルモーター) この場合はスタータの交換減点として40点の減点対応となるでしょう。
※ いずれも協会基準です。
但し! いずれのケースもあくまで ”一例”。 査定方式や方法・方針・基準などはお店毎に色々と変わりますので~
もっともっと厳しい減点をするお店もあれば、、(査定スタッフも色々。 営業一筋でクルマの構造知識はさっぱりの人も意外と多く、、 故障等に対し必要以上に過敏に対応する人も意外と。。)
それほど気にせず減点扱いにしないお店もあるでしょう。(車屋さんで仕事をしていれば~ バッテリー上がりのクルマなんて日常茶飯事的。 なので許容的というか何と言うか、、 まあそういった見方をするお店もそこそこと)
以上、あくまで参考までに。 目安までに。
※ なお、日本自動車査定協会基準は2018年5月現在のものです。