自動車・現金購入でも自己所有じゃない？ その他、所有権留保のデメリット等も 【続編 Part.2】
※ 以下、前編の続き記事なので、検索エンジンなどからこのページへ直接来られた方は、必要に応じ各前編からご閲覧頂ければ幸いです m(_ _)m
逆ギレ営業？
・・・また、こういった断りなき所有権留保で、後日その所有権留保に気付いたお客様が・・・
「現金で払っているのに、何故？ 所有者を変更してくれ」
と抗議して来られるのにも関わらず、（この所有者変更も、一種の所有権解除）
また私的には、こういった抗議があってしまった時点で、そのお客様から不信がられているともそう考えるのですが・・・ なのでこういった抗議がないためにも、事前告知は大切かと。
逆に所有権留保のメリットばかりを伝えられ、所有権留保を何とか継続させようといった 「逆営業」 「説得」される場合もあるようですが、
所有権留保のままでも、使用上今後困る事は一切ないですよ～ もし所有権解除される場合は、車検証を預かったり、印鑑証明書や実印など必要書類の手間もありますし・・・ （← 軽自動車でも印鑑証明書必要な場合も） 所有権留保の方が都合良い事もありますので、このまま（所有権留保）にされていては？ ・・・ みたいな。 （← その他考えられるアピール点は後述でも）
私的にも、これも関心しておりません。
確かに所有権解除には多少の手間がありますが、
留保要因の車両代金も完結しておりますし、所有権解除を望んでいるお客様に対して所有権解除を快く案内するのではなく、逆に留保を継続させようとの説得（営業）は、
さすがにここまで来ると・・・ 単なる営業マンの「面倒だ」という気持ちから、手間取られないためにも何とか説得しよう・・・ という事も確かにあるかもしれませんが、業界人の私から見ればこれは所有権留保の「権利」に便乗した販売店の営業管理戦略にしか思えませんから。
例え所有権留保でも～ 車検証上の所有者は 法律上でもクルマ屋さんが所有者ですから、
もし今後・・・ そのお客様が、修理代などの未払い金を残してしまうようなトラブルがあったとしても、他社で買い替え、その他廃車時などの所有権解除の依頼時に、「その未払い金を払ってもらわなければ所有権解除できません！」 みたいな対応をして（← 所有権留保車は、その所有者の許可等を得て、書類などを発行してもらわなければ～ 名義変更など、転売や廃車の一切も出来ませんので）、不良？売掛（回収不能な未払い金）を出さないような狙いがあったり（← 実はコレ、本来の所有権留保の根拠・意味と違うモノなので、法的にはかなりグレーゾーンだと思われます。 ただここで言う所有権留保はあくまで「現金払い」での留保であって、ローン購入のような割賦販売に基づく留保措置ではないので（・ もし、割賦販売に基づく留保であれば、これは不当な「便乗」とも・・・ 【⇒ 例】）、その不当性？については、私にも分りかねますが・・・ （・ 理屈上で「そうかも？」という程度。またそもそもローン購入以外だと他の留保要因も考えられますし（後述））
またこういった業務？対応？は、全国ほぼどこのクルマ屋さんでも当たり前のように見られるでしょう）、
その他、クルマ屋さんが所有権を有する事で、販売店の営業管理に役立てられる場合も。（自動車販売店の多くでは、やはり、顧客の囲い込みには大変うるさく、もし、ある営業マンが担当するお客様が他店で代替してしまったなら・・・ その営業マンの営業活動管理を問う指導や追及を行っていたりするので、そういった営業マンの行動管理上所有権留保をしていたなら～ そのクルマのオーナーの方が他店で代替などしてしまった折には、、、 その代替先のお店などから、絶対確実に「所有権解除の依頼」が来ますので、お客様の代替情報の把握などとして所有権留保が役立てられていたり、また代替先の統計などでも（・ お客様の行動管理ではなく、あくまで営業マンの指導の為や、市場統計のため。
ちなみに～ 私が過去に勤めていたクルマ屋さんでも、もちろん！ こういった所有権留保による顧客情報管理がなされておりまして、
もし担当営業マンのお客様が他店でクルマを買い替えられ、他店から所有権解除が来てしまったら～ 即座にその担当営業マンに通知され、「このお客様は、何で他のお店で代替されてしまったのですか？」みたいな追及をされ、上司から営業指導が・・・ またその月のワースト？ みたいなランキングまでされており、特にその月に所有権解除が多かった担当営業マンは色々な個別追及や指導が・・・））
さらにこの時、（所有権解除依頼に対し説得営業される時）
メリットばかりのアピールで、デメリット（所有権留保を続けるデメリット）を含む説明はなく、
例えば・・・ （← 所有権留保のデメリットの数々については後述）
まあそもそもその前に、今所有権解除しなくても、所有権解除というものは今後転売時などにおいて必ず必要となる手続きですし （← 全く同じ会社で代替なら、それらお手続きは確かに・・・ 全く手間のないモノとなるかもしれず、また他社代替となったとしてもその時は転売先の業者さんなどがサービス代行してくれる可能性もありますが、ただ！ 他社代替の多くでは～ 必要書類の段取りなど、手間も意外と多く増え、しかも有料代行となる可能性もあり（確率は高いです）、場合によっては～ 一部の廃車処分（他社処分）などでは改めて自分で所有権解除しなければならない場合等も（・ そうなった時は、所有者は他社ですから、かなり手間ですよ・・・））
お客様に対し選択権利を問わない対応もどうかと。
デメリットを十分に伝え、お客様に十分な選択の場を提供しているのであれば・・・ お客様の立場を十分に考えられていると思われますが、メリットばかりを伝え、説得営業一点張りだと・・・ 上記のような所有者の権利に便乗した～ 営業管理戦略などの意図がなくとも クルマ屋さんの私から見れば、そう思ってしまうのが正直なところかと。
※ 追記参考： ⇒ こういった逆営業や説得で困惑した時の対処法は？
しかも！ それ以前に・・・
もし、名義変更前までに現金にて一括支払いしているにも関わらず こういった断りなき所有権留保があった場合には、、、（可能性はあります）
もうここまで来れば完全に何かしらの「裏」があると考えられてもいいかもしれません。（その裏は、上記例のような営業管理戦略だけでなく、私にも思いつかない、また、この場では言えないような～ 何かがある可能性も）
ちなみに・・・
・・・ っと！！！ またかなり長文になり過ぎましたので、今日もここまでという事で m(_ _)m
また続きは次回で用意しておりますので、何卒～ <(_ _)> （最近このパターンが多くてスミマセン）
以上 各ご参考までに。