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中古自動車査定士とは

 
2018/11/07
 

自動車業界のさらに査定業界におきましては、その業界を統括する日本自動車査定協会 ”通称JAAI” という存在があり、またその協会が定める中古自動車査定基準は~ 市場における中古車査定の ”基準” とも言えるべきモノとなっております。

またそのJAAIでは、そういった査定基準の指導や管理、教育などのかたわら~ 技能検定試験などによる ”査定士 (中古自動車査定士)” の資格管理なども行っており、(査定士 = 中古自動車査定基準による査定を行える者)

つまり、まあいわゆるこのJAAIの技能検定試験などを経て取得・登録された ”査定士資格” を持つ者が ”査定士” と言われております。

※ 上記画像のものは私の査定士証です。

査定士の現実(本音)

ちなみに~ この査定士、中古車を査定する上での ”免許” 的な資格かと思いきや・・・ 実は、そういった査定士資格を持たなくとも中古車の査定は問題なく可能で、(もちろんそんな法律はどこにもありません)

またぶっちゃけココだけの話。 車屋さんで実際に下取り査定する人間の8割方は・・・ こういった資格など一切持っていない方が査定しているのが現実だったりもしています。。。

じゃあなんのための査定士資格なの? と、そう思われるかもしれませんが、

まあ ”協会” や ”業界の表向き” 的には~ 市場の適正化・・・ という狙いがあるかもしれませんが、

ただまあこの資格を取得する上での車屋さんの一番の目的は、これもぶっちゃけ~

見た目。

これが紛れもない現実目的かと。

査定士資格を有する者は、中古自動車査定士証といった資格証がもらえますので、その資格証を首からぶら下げておけば少しくらいはお客様にとっての視覚的プラス要因になろうかと・・・ といった目的。

え? 査定士の人は事故車(修復歴)を見分けたり、ボディの状況などを的確に判断しそれを価格反映するエキスパートなのでは?

全くもって違います。

査定士は、簡単な法律(道路運送車両法による保安基準)とJAAI規定(査定士証の取扱い方等)、規定回数の講習、それから机上での車両状態の数値化が出来れば与えられる資格証であり、

車両状態は現車を見ながら発見&精査するのではなく、予めJAAI側によって車両状態の書かれた情報をもとにし採点する程度。(テストや講習では、既に何処に修復歴があり 何処にどの程度の傷があるとか仮定されており、そういった文字情報を元にしか採点は行いません。 現車なんて触れもしません)

数値化 = キズの大きさや付属品、その他車両状態に応じて加点・減点数を決め、最終的に細かい採点を付けること。加減点法による採点技術。 ちなみにこの採点を元に最終的な下取り価格が上下することになる。

つまり実車を前にし、必ずしもその車両状態を正確に把握できるエキスパートではありません。 とは限りません。

勘違いされませんように。

ちなみに実車を元に、事故跡などの車両状態を把握する実務は ”実践” ”現場” ”経験” でしか身に付きません。(身に付けられません) JAAIがそのような情報をくれたり教えたりはしません。資格試験でも一切触れません。(別途任意の実車研修を受けた場合は除く。ただそれでも経験実践ほどは。。)

※ なお、査定士証の更新時の講習にて簡単な修復歴の見分け方について研修を行いますが、いずれにしても机上のみの研修で、実車に触れることはありません。(支部によって若干異なる場合もあるかもしれませんが。。)

それから例の数値化の実務ですが、

ハッキリ言ってその数値化の技術も、現場・実務で使われることはほとんどありません。

これら査定士の技能には、事細かい ”加減点法” による評価技術が必須とされておりますが、ただここらあたりの技術も・・・ 実際の現場ではあまり必要とされない場合が多いですね。。 (関連 ⇒ 中古自動車査定基準に沿った査定を行うお店は稀です

もう~ まさに見た目のため。

まあそれじゃあ~ 2割程度しか資格を保有していない理由にも十分うなずけるかと。


でも見た目ならもうちょい保有率が良くてもいいのでは?

査定士の資格を獲るには当然高い講習料などが必要になりますし、また査定士証を維持するためには 毎年けっこうな金額の登録料を支払い続けなければならず(事務所に置く査定士の数によって変動)、、 まあお店にとってかなりの負担でありながらも不要な技術を多く持たれていても、、、 といった理由から、(何より無駄が大きい) そこまで保有率は伸びていないのでしょう。

ということは? 査定士だからと言っても適正査定とは限らない! とも

ちなみにこういった査定士というものの現実ゆえ、そこから出てくる懸念点もあるでしょう。

そう。

査定士資格を持っている人が査定してくれたとしても~ その査定価格が適正であるとは限らないと。

だって資格を持っていない人とそれほど査定技術に差がないんですからね。。

じゃあどうすれば?

⇒ 下取り査定対策

やはりこれしかないかな。。

その査定士の査定が適正価格かどうかなんてユーザーから分かるわけもありませんので、必然的に他店比較しかないでしょう。

参考までに。

 

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