エアロスポイラーの査定評価は?
日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。
ドレスアップとして定番的なエアロスポイラー。
ローダウンやアルミで決まっていると さらにグッと愛車がカッコ良く引き締まること間違いないでしょう。
エアロとは? 一般的にドレスアップを目的としたもので、フロントスポイラー(リップスポイラー含)、サイドスポイラー(サイドステップ、サイドスカート)、リアスポイラー(リアウイング、リアアンダースポイラー) こういったモノを言います。
ところで! こういったエアロスポイラー。
装着していると何かしら下取り査定などへ影響はあるのでしょうか? 評価は上がる? 下がる? 何円・何万円、いくら?
査定アップはかなり限定的
基本的には、お店によって大きく意見が分かれてしまうのが本音。
純正品。 いわゆる ”ディーラーオプション” ”メーカーオプション” 等として、メーカーディーラー取扱いのモノ、かつフルスポイラーになっているモノのみ査定アップするケース。(日本自動車査定協会基準)
ちなみにここで言うフルスポイラーとは、フロント、両サイド、リア(ウイング)の3点セットとされている。(但し、限定車や特別装着車などで新車時から標準装着されているものは除きます。 あくまでオプションにて装着されたものに限ります)
社外品。 いわゆるアフターパーツの類でも評価してくれるケース、(中古車屋さん系に稀に見られるでしょう)
ちなみにこの場合は、全体的なバランスが重要となってくるでしょう。 フロントのみエアロバンパーとか、サイドステップのみ等、、 見栄えのバランスが良くない場合には査定アップにはつながらないでしょう。
評価にはとにかく一定基準のものは存在しないとお考えください。
査定アップするなら何円くらい上がるの?
日本自動車査定協会基準では、
セダンやハッチバック等 ///
セルシオやクラウン・クラスで– 新車より当年・1年モノの新しいもので 7万アップ、6年以上経過する古いものだと 4万円前後のアップ。
プリウスやレガシィ、アクア・クラスで– 新車より当年・1年モノの新しいもので 5万アップ、6年以上経過する古いものだと 2万円以下のアップ。
タントやムーヴ、デイズ、アルトなど軽自動車クラスで– 新車より当年・1年モノの新しいもので 4万のアップ、6年以上経過する古いものだと 1万アップ。
ミニバン系 ///
ヴェルファイアやエルグランド、ハイエースワゴン・クラスで– 新車より当年・1年モノの新しいもので 9万アップ、6年以上経過する古いものだと 5万円ほどのアップ。
ノア・ヴォクシー、セレナ、ステップワゴン・クラスで– 新車より当年・1年モノの新しいもので 7万アップ、6年以上経過する古いものだと 3万円のアップ。
エブリイワゴンやアトレーワゴンなど軽1BOXクラスで– 新車より当年・1年モノの新しいもので 5万のアップ、6年以上経過する古いものだと 2万のアップ。
とまあこんな感じでしょう。(2018年基準。輸入車は除く)
但し! これらはあくまで査定協会基準。 一般的には~ お店の大半ではそういった基準は採用しておりませんので、
※ 関連: ⇒ 査定業界における査定協会と車屋さんの現実ウラ
必ずしもこれらに似た評価が得られるとは限らないでしょう。
※ 特に中古車屋さん系では、(買取り店等含む) 協会基準とは大きく異なる査定基準を使っている場合が多いですので、(車種とエアロの人気のセットバランスによる評価変動等も) またスポイラーの一点から評価が入る可能性も御座いますので、これらとは大きな差異が生じる場合も多いでしょう。(良い意味でも悪い意味でも)
査定ダウンするパターンも
ちなみにこれまでは、どちらかと言うと良い評価、、 つまりプラス査定パターンについて触れてみましたが、
もちろん! 逆に査定ダウン扱いになるケースだって多々あるでしょう。
例えば、、
先ずディーラー系では、(ト○タやニ○サン等、メーカー新車ディーラーのお店) 純正エアロ以外は ”嫌がられる” 傾向にあるため、
社外エアロ装着車両では、取り外し前提での査定は免れないとも。。
なお、もし取外すなら査定ダウンは無いのでは? と、そう思われるかもしれませんが、スポイラーの類は取り外しすると下穴や擦り傷、日焼けによる変色差など、、 取り外すことによる不都合は意外と多くありますので、(新品交換、もしくは大補修が必要になるケースは多いです) また取り外すにも工賃は発生するわけで、、、 つまりまあ最終的には査定ダウンとして取り扱いされるのは避けられないでしょう。
※ ちなみに、バンパー一本の補修費用(査定基準)はおおよそ2-4万円が相場と言えるでしょう。(交換となると5~7万円くらいは必要となるでしょう)
また中古車屋さん系でも、
中途半端な状態や割れ等補修が必要となるケースでは、それぞれ減点対象となる場合も。
※ この場合も、取り外しや修繕前提での査定評価となってしまうため。
その他、本来なら標準装備されているはずのエアロパーツが一部付いていない、、 といったケース、純正オプションだが、明らかに見た目が悪い、、 といったケースなどでも考えられるでしょう。(サイドスポイラーのみの装着とか)