タバコの焦げ跡・こげ穴による減点
日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。
タバコを吸う方にとっては、吸わない方に比べ下取り査定が不利なのはいたしかたないところ。(悪い傾向)
減点代表格はやはり ”ヤニ汚れ” ”タバコ臭” ですが、
次いで多いとされているのが ”焦げ穴(焦げ跡)”。
くわえタバコでポロッと、、 強い風が当たってポロッと、、 火種が落ちてポロっと。。 この記事を読まれている方だと、おおよそ思い当たる節はあるのでは?
一応喫煙者のマイナス査定につきましては~ 過去一度触れておりますが、その際、焦げアナに関する事項は簡単にしか触れておりませんでしたので~ (⇒ タバコ臭やヤニ汚れによる減点はこちら)
今回改めて、跡 に関するネタを補足しておきますね ^^ (何円・何万円、いくら下がる?落ちる?)
個数や規模によって左右
コゲ穴による減点は、その個数や規模などによって左右されます。(穴でなくとも跡も含む)
① まず1センチ未満の小さいものが2か所以内
⇒ おおむね1万円前後相当の減点。(修理減点)
※ なお ”○か所” という適用範囲は、内張りや生地など ”1枚モノ” 毎に換算します。 例えばドアの内張りに一箇所、シート座面に一箇所あれば、、 それぞれで減点し、合計2万円相当の減額ということに。(同じシート座面に2か所であれば1万円相当という換算)
② 1センチ以上の穴
⇒ 交換減点。別表参照
③ 1センチ未満のものが3か所以上
⇒ 交換減点。別表参照
まあこんなところでしょうか。
交換減点による減点表(別表) ///
- 布シート ⇒ 座面2.5(ベンチシートは4)、背もたれ3.5(ベンチシートは4)
- 革シート ⇒ フロント一律5、リア一律10。(各座面と背もたれ個別に)
- ヘッドレスト ⇒ 1
- 天井内張り ⇒ 3。(布製)
- ドア内張り ⇒ 布2.5、革4。(もちろん1枚毎)
- 灰皿 ⇒ 0.2
- フロアマット ⇒ 3.5。(但し、これに関しては1台分)
※ よくある部分のみの抜粋です。また各数値単位は(万円相当)とお考えください。(但し、各数値は車格によって上下します。軽自動車クラスだと2割ほど軽減されますが、3ナンバーの大きなクルマになれば4割増し、もしくはそれ以上で減点されることも。特に輸入車や大型高級車は2倍以上の額になることも。また規定外や年式等で別途調整が入る可能性も御座います)
※ なお、これらはコゲ穴のみに適用されるものではありません。 コゲ穴以外にも ”かぎざき 破れ” や ”ほころび” 等があれば、それらも累計してお考えください。(修理、交換減点いずれも)
ていうか ”灰皿” も対象なんですね。。 ^^;
但し! これら換算額などは、、 あくまで日本自動車査定協会による中古自動車査定基準です。
お店によっては~ こういった基準でなく別途異なる基準や独自基準で査定している場合も御座いますので、そういった場合には結果は変わってくるかと思われます。予めご留意のほど願います。(特に近年では喫煙率が下がってきておりますので、また女性ドライバーも随分と増えてきておりますので、嫌煙者が急激に増加傾向になっているともいえ、、 お店によっては、また車種によっては想像を絶する減額査定とするお店もチラホラと。。 ただまああまり気にしないお店もあるようですが。。。)
参考までに・・ 中古自動車査定基準で査定業務を行っているお店って、意外と少ないかもしれません。
※ なお日本自動車査定協会基準は2018年5月現在のものです。(以下同)
コゲ穴が誘発する二次減点
なお、これはちょっと補足なんですが、、
日本自動車査定協会では、原則、コゲ穴とタバコ臭については分けて減額査定されます。 なので焦げ跡などが見られても~ 臭いがなければダブル減点は免れるということに。
しかし今の世の中、タバコに関してはやはり風当りが強く、、
コゲ跡はれっきとした喫煙歴。 もし臭いがなくとも~ 同等の減点が下されることも多いかもしれません。(応用的な減点措置。もしくは臭いがあるものとして取り扱い)
ちなみにこれは協会基準に関して触れたものですが、もちろん他の査定方式を採るお店だって同じことは言えるでしょう。
むしろ他のお店では臭いうんぬん ”歴” としてとらえるケースも多く、痕跡が見られた時点で ”含み” 評価されているものと考えた方がいいかもしれません。