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ボディに錆が!査定はどうなる?

 
2018/11/16
 

日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。

冬場、スキー場等に良く行かれる方とか~ 海岸沿いに駐車場がある方とかで稀に。 またそうでなくとも、過去の擦り傷などが起因して– ボディに錆が発生しているクルマもそこそこいらっしゃるかと。

ところでこういったボディに見られる錆って、どのくらい査定に影響してくるのでしょうか。 何円・何万円、いくら下がる?

JAAI基準

分かりやすい一つの目安として、JAAI(日本自動車査定協会)による基準を出してみましょうか。(2018年5月現在の基準)

先ずペーパー等で軽く磨いて取れる程度の表面サビ程度であれば、(クルマの傷等が起因するもの)

この場合は一般的な ”傷” と同様・同等に扱われるものとお考えください。(傷の補修などに含み)

なので ”サビ” に起因する特別な減額査定はされないでしょう。

但し、指で押してサビが落ちるものや、根本的に内部から腐食が進んでいるものと思われるものに関しましては~ (業界では泡状のサビと言います) その部位に対し ”鈑金補修” もしくは最悪 ”交換” が必須となることから、

場合によってはかなりの減額対象となる恐れはあるでしょう。

細則 ///

  • ひとつのパネルに1cm未満のサビが一個 ⇒ 板金減点(小) ・・・ パネル毎に30点減点。 但しルーフは50点、ピラーなど小さい部分は15点。
  • ひとつのパネルに1cm未満のサビが2~3個の場合 ⇒ 板金減点(大) ・・・ パネル毎に50点減点。 但しルーフは80点、ピラーなど小さい部分は20点。
  • それ以上のもの(1cm以上のサビが一個以上、もしくは1cm未満のモノが4個以上) ⇒ 交換減点 ・・・ 部位で異なる。 主要なもので– ボンネット70点、フロントフェンダー65点、ドア75~85点、リアフェンダー130~150点、トランク65点(但しバックドアは95点) 各減点。

細則に関し補足 ///

※ パネルとは ⇒ フェンダーやボンネット、フェンダーなど 製造時に1枚の金属板として取り扱われるもの。 またその一枚毎の単位。

※ これら点数を相当額に換算すると、5ナンバーの中クラス車で 10点あたり = 1万円相当とお考えください。(例: 50点減点 ⇒ 5万円相当の減額査定) 但し、これら相当換算は車格によって左右されるため、軽自動車だと×0.8の補正、3ナンバーの大きなクルマだと×1.4~ の補正を目安に各換算し直してご見解願います。(例: 軽自動車で50点減点 ⇒ 5万×0.8 = 40,000円相当の減額査定。 ちなみに、この車格による上下は 実際にはもっと細かく設定がありますが、また一部の高級車や輸入車の場合にはもっと大きな補正が入りますが、ここではややこしくなるのでそこまで細かくは触れておりません。 また車格以外にも ”何年落ち” かどうかの係数も影響してきますが、これもややこしいので割愛させて頂いております。 何卒ご承知おきのほど願います)

※ なお、これらは全てサビに由来したもののみです。 同パネル内に他の傷や凹みなどがある場合には、それら減点と合算され、より重い減点となることも。(最大で交換減点まで)

以上参考になる部分あれば幸いです。

※ 但し、ここで触れました査定評価基準につきましては、あくまで ”JAAI” 基準によるものです。 その他査定方式や基準を採用するお店では これら評価が大きくことなる事も。 予め十分ご留意などのほどを願います。(ちなみに補足までに、、 JAAI基準で査定されているお店は意外と少数派です。大多数のお店では他の方式や独自方式等と思われていても問題ないでしょう)

 

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