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コーティング

 ボディコーティングは、ボディの塗装を保護する目的が主。 色々な特殊溶剤を塗装内部に浸透させたり、塗装表面に皮膜を形成させたりして塗装を保護する事により、ボディの塗装を酸性雨や紫外線などの外敵から守り、また、塗装表面に付着するキズや汚れの再付着も防ぐ効果があります。

 一昔前までは、「コーティング = 専門業者」 ・・・といった時代もありましたが、「ガラス繊維系のコーティング剤」が開発されて以来、家庭でも安価に簡単に施行出来るコーティングキットが人気を得ており、(溶剤がネットで簡単に手に入るという点も) 誰でも気軽に 「ボディーコーティング」が楽しめる時代になりました ^^

ワックスとの違い

 私の個人的な総評を表にしてみました ^^ (個人々で意見が異なる場合もありますので、予めご了承下さい m(_ _)m)

  撥水性 光沢 塗装保護 耐久性 手軽さ
コーティング ★★ ★★★ ★★
WAX ★★★ ★★★ ★★

 コーティングキットがご家庭でも楽しめるようになった現在では、以前のようなコストの差はありませんが、もし専門店でコーティングを施行される場合には、コーティングは非常に高価な物となるでしょう。

 撥水性
 撥水性は明らかにWAXの方が上。 しかし実は・・・ この 「撥水力」、ボディ保護のためにはあまり良いものではないのです・・・。

 ワックスの効いたボディを思い出して見てください。 雨が降った後のボディには無数の水滴が弾き水玉になって残ります。 そしてこの残った水玉は・・・ 太陽の日差しが照った瞬間、レンズの役目をしてボディを集中的に熱してしまうのです。 小学生の理化の実験みたいですね〜 ^^ (虫眼鏡で紙を焼く実験)

 さらに、この水滴が熱によって蒸発してしまうと・・・ 雨水に含まれる有害物質だけが塗装上に残り、「イオンデポジット」となって強固に固着してしまうのです。 特に夏場の熱にさらされやすい濃色車(黒や紺など)は要注意ですよ〜!

 ちなみに・・・ コーティングの多くは、降雨後の水滴を素早くボディ上から排水させる 「親水性」に優れています。 (水滴を撥水してボディ上がら排水させる ・・・といった具合です)

 こういった面からも保護性能は高いとも。

 光沢
 比較的年式の新しい車では、私の個人的にはさほど差が無いと思います。 しかしある程度経年変化して劣化している濃色ボディでは、明らかにワックスの方が 「艶」と 「光沢」が得られます。

 コーティングによっては重ね塗りによって光沢を増す商品もありますが、見た目ではそれほど実感出来ないのが私個人的な意見です。

 専門店にコーティングを依頼すると〜 基本的に下地処理としてボディ磨きが実施されることも多いです。 で、このボディ磨きをすると〜 ボディ全体に塗装本来の艶や光沢が戻りますので、この点でコーティング = 光沢や艶が出る と思われている方も多いですが、しかし本来コーティング剤にはそれほど光沢性はなく、あくまで下地処理や塗装状態が整ってはじめてその光沢が増すとお考え下さい。(塗装ベースの光沢を維持する、、 といった方が分かりやすいでしょうか)

 但しとはいっても、コーティングである以上被膜を形成しますので、その被膜の厚みによる光沢は得られるでしょう。 またその厚みが形成されるゆえ、塗装状態が良好だと〜 より光沢のある仕上がりも望めるでしょう。

 塗装保護
 ワックスには塗装の保護効果はありません。

 耐久性
 ワックスは、雨や雪、霜・露によって皮膜が流れてしまいますので、ワックスの効果を保つ為に、かなり細かく定期的にワックス施行する必要があります。(特に冬場の霜は天敵です。)

 しかしコーティングは、雨などによる流れ出しがほとんどなく、撥水・親水が弱くなってきたとしても塗装の保護能力はなかなか落ちていないと言われています。

 手軽さ
 手軽さはワックスが断突。 細かく定期的な施行は必要ですが、それほど専門的な知識がなくても大丈夫です ^^

 しかしコーティングは・・・ ある程度専門的な知識がないと、ボディを保護するどころか逆にボディを傷めてしまう事もあります。 しかもコーティング前の下地処理(キズや汚れの除去)が万全でないと、キズや汚れも一緒にコーティングしてしまう事になり、特に淡色車は、大変見栄えの悪い仕上がりになってしまう事も・・・。 (濃色車は変なムラ固着というリスクも)

 ちなみに処理が大変だから・・・ と言って、専門業者に任せてしまうと・・・ 数万円から数十万円もの費用が必要。

 どちらにしても手軽さでは断然ワックスが有利 ^o^)ノ

コーティングの種類

 一般家庭用で出回っているコーティングの多くは 「ガラス繊維系」のコーティング剤。

 その他ネット上で探せば 「フッ素」や「ポリマー」と言ったプロ仕様のコーティング剤も手に入りますが、コーティングの施行レベルはやや高め。 専用の道具も必要とお考え下さい。

 ちなみにこれら数々出回っているコーティング剤は、被膜や溶剤の成分こそ違いますが、、 結果的にはほぼ同じ効果・見た目だと私個人的には思います・・・。 (コーティング業者の方 ごめんなさい・・・ m(_ _)m)

 もちろんこれらはあくまで一例です。 ガラス繊維系でも個人が取り扱うにはかなり難しい溶剤があったり、(いわゆる業務用) ポリマー系でも個人でも取扱いが容易なものも多く御座います。(そのかわりやや効きは薄くはなりますが)

業者コーティング

 費用は格段に高くなりますが、確実なコーティング効果を得たい方は専門のプロショップで施行されるコーティングが一番です ^^

 プロショップでの施行は、コーティングするボディ状況に応じた的確な下地処理を行い、(鉄粉除去はもちろんのこと、傷があればポリッシュを掛けたり) 素人のような失敗もなく、専用ブースで繊細かつじっくり時間をかけ仕上げを行いますので 確実な最良の仕上がりが手に入ります。

 洗車の知識にあまり自信のない方は、初めから業者に任せた方が無難ですよ〜 \(^^

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