注意！下取り車は選り好みされている
ディーラーや車屋での下取りは～ 常に選り好みされているとお考え下さい。（下取りだからこそ）
つまり好きなクルマと嫌いなクルマを常に差別し、（取扱いの得手不得手も）
もちろん！ 好きなクルマであればそこそこ査定も期待できるが– しかし一転嫌いなクルマだと、、 業界人から見れば 聞くも無残な低レベル査定のオンパレードと言う事もしばしば。
十分お気を付けられてくださいね。
下取りはそもそも仕入れの一環ということを忘れずに
そもそもクルマ屋さんは、売るためのクルマを仕入れなければいけません。
また、既存顧客からの注文を受け、（中古車オーダー） 注文に合致した車を仕入れなければいけません。
ちなみに～ その仕入れルートのほとんどは ”オートオークション” が主流であり、（中古車販売の場合） それ抜きには語れません。 それは何故か–
とにかく車屋さんの希望・要望・好みに合ったクルマを、必要な時に必要なだけ迅速に仕入れられるからです！
傷や事故歴、修繕跡など外装の程度はもちろんのこと～ 車室内の臭いやシミ汚れなど内装状態、カーナビやETCなどの欲しい装備、前オーナーのメンテ等の扱い具合、ボディーカラー、走行距離、年式、車種・グレード、車検残、ドレスアップカーだとエアロの種類やアルミのマッチングまで、、 希望・要望・好みなどは挙げれば本当にキリがありませんし、
ましてや必要とするタイミングまで考えれば、、
お客様からのオーダーだけでなく、季節柄段取りしておきたい車種や、またマイナーやモデルチェンジ前の時期、年度末など仕入後すぐに年式が落ちてしまうなど避けておきたいタイミングというのもありますし。。
全国各地に100以上もの競り会場、かつ年間1000万台超と言われる流通量を誇る オートオークション 以外の仕入れは絶対に考えられないでしょう。
では下取りは？
もちろん下取りも同じ仕入れです。 下取り後に展示場へ並んだり～ 次のユーザーに小売することも御座いますので。
但し、もうお気づきかと思われますが～
オートオークション仕入れとは決定的な欠点があります。 それは–
車屋さんの希望、要望や好みに合わせ仕入れが出来ない点。 かつ下取り車は販売車両との引き替えとなる たった一点限りの強制的な仕入れルートであるということ。。
内外装の状態はまだ修繕が効きますが、しかしカーナビやETCなどの欲しい装備、前オーナーのメンテ等の扱い具合、ボディーカラー、走行距離、年式、車種、グレード、車検残などなど、、 ここらまで細かく考えると、その思い通りの下取りに出会える確率なんて ほぼ奇跡と言っていいほどかと。。
ましてや必要なタイミングかどうかも考えると。。。
ということは、
車屋さんにとっての下取り車は、本音言うと 大半がどんなに ”目の上のたんこぶ” であろうことか。。。（嫌でも仕方なく）
あまり欲しくもない下取り車を一方的に下取りしなくてはならないケース、在庫を増やしたくないタイミングでも半ば強制的に、、 なんてザラにある話。
つまりこんな裏状況で、ほとんどの下取り査定が良い条件であろうはずがないとも。
但し、もちろんこれらは あくまで傾向と可能性であって、必ずしもというものではありません。 お店の希望にピッタリ合致しタイミングもベストだと～ 十分条件の良い査定が引き出せる事も多いでしょう。（特にタイミングは最高条件）
感情的な選り好みはさらに事は深刻
車屋さんの大半が下取りに消極的である～ という事実は十分ご理解頂けたかと思いますが、
そんな消極性に対しても、さらに追い打ちをかける選り好みという現実も御座います。
欲しくもないモノ（＋ 嫌いなモノ、苦手なモノ）に対しては風当りも強いです。 それは皆様でもお心当たりある方も多いのでは？
それと同じことが下取りに関しても起こりうるのです。 例えば–
以前ネタに出したドレスアップカーの例なんかは顕著な一角と言えるでしょう。
ただでさえそう欲しくもない下取り車。 さらに自社取扱い在庫として好まないような系のクルマであったなら～
誰もが過剰に叩いてしまうのが現実かと。。（＝ さらに査定格差を付けられる）
ついでにその他も挙げてみると～
スポーツカーなんかもお店によって好き嫌い（取扱いの得手不得手）が激しいですね。。 その他輸入車・外車なんて拒否反応的に拒絶するお店も多いですし、、（輸入車は販売に専門的窓口やそれなりのネットワークが必要ですし、メンテナンス対応ももちろんのこと、そもそも早々そんなに売れやすいクルマではないですから、国産車とはくらべものにならないほどの値落ちリスクも相まって～ 売れ残り・在庫リスクも半端ないですし。。）
クロスカントリー系の4WD車、（専門性や嗜好性が強い）
意外なところでは軽自動車なんかも。（軽自動車は転売時の利益率が非常に低いので、低い利益率を嫌って過剰に叩くケースが意外と多いです。 欲しくもないクルマを下取りするんだから、どうせならまだ少しでも利益で穴埋めさせろ！ みたいな）
酷い場合には、見た目やフィーリングが好きか嫌いかだけで選り好み（差別）することも。。（ここらあたりは上手く説明出来ませんが、第一印象、好感が持てる人間がいる一方で～ 肌に合わないと感じる人間が居るみたいな感じかな）
これが下取りの裏の現実です。
しかし何で低レベル査定でもまかり通っているの？
もうそこは、下取りは必然的に優遇価格当然よ～ みたいな、神がかり的な先入観ほか理由はないでしょう。
信じて疑わない心ってどこか魅かれますが、魔物の誘因力もある事は忘れずに。
じゃあいつの間にか叩かれてしまわないためには？
このクルマいらない– 欲しくない– 苦手だ嫌だちょっと無理– なんて、どんなに口が裂けても営業マンの口から滑ってくることはありませんから、（トークは裏腹に良い事言いづくめでしょうが。。）
本音を探るにはこれしかありません！
買取り屋さんは～ 車販売を商いとするクルマ屋さんとは違い、（極端な話、下取りがなくても車が売れればそれでOK！ みたいな。 下取りは仕事じゃない とも） 買取る事を商いとするその道のプロ。
買取り屋さんでも多少の好き嫌いや得手不得手はあろうかと思われますが～
ただ車屋さんのように あからさまに選り好みしていては商売になりません！！ （とにかく買取りが仕事なわけですから。。）
むしろ買取り意欲旺盛に、中立的に評価してくれよう存在とも。
これで ”先入観” を盾に、商談ルームの玉座に座り 高見から営業トークを滑らす営業マンの牙城にメスを入れる事が出来るでしょう。
それから皆さんの愛車に眠る～ メガネの奥に隠れる真の笑顔をも守れることでしょう。
後は私が皆様のご健闘を願うだけ。。
なお、但し～ これら対策も必ずしも万策とは限りませんことは予め。。 またそもそも、全ての下取りにおいてこれらと同じ事が言えるとは限らず～ 場合によっては十分下取り優位というケースも考えられ、まあどちらも結果的には本音を探ることになるかもしれませんが、やはりいずれもあくまでひとつの可能性までに。（とは言え、対策を打つことで未然に守れる何かがあるのも確かなこと、、 行動しなければ予期せぬ良い評価者に出会える可能性もないわけですし。。）