車屋さんの自動車情報Blog

    

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カーナビ付けたままだと下取りアップする?

 
2018/11/07
 

日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。

なんか最近はカーナビも随分普及して来ましたよね~

クルマ屋さんなんかもガンガン斡旋してますし、SSDポータブルナビなど手軽に後付けできるカーナビも多く、またスマホなどが対抗馬になり~ 価格面でもすっかり手頃なカー用品ともなっておりますので・・・

ところで~

今現在の愛車を下取りに出されるとき、

もし今現在カーナビを付けていらっしゃる方は、その愛車に付けているカーナビってそのまま付けていた方が”査定アップ”になってお得なの? それとも査定には全く影響しない?? と、そこそこ気になる方も多いかと思われますが、

査定アップの要素にはならない

まあズバリ、クルマ屋さんの私から言わせて頂けるなら~

完全ビルトインな純正特別装備品(メーカーオプションでそのナビでエアコンとかが操作できるようなやつ。 最近はめっきり聞かなくなりましたが、マルチ・・・ とかと呼ばれていたモノもそうですね ^^) 以外のナビであれば、

ほぼ!

査定には影響しません。 というのが正直なところ。

営業マンとかはアレコレ理由つけて”付けていてもらった方が査定アップします”とか言いますが、実際にはそんな査定基準を設けているところはあまりないです。(言っているだけで実際には査定へは組み込まれません)

実際そういった営業トークに関しましては、下取りし、今度は転売する時においてのお店の”アピールポイント”にしやすいんで、出来ればつけておいて欲しいな・・・ みたいな程度なのが本音かと。(要は、査定アップは単なる擬似エサ。 本音は自社が売りやすくなるので付けておいて欲しいだけ

またナビという複雑な機能を持つ機器ゆえ、その場でそのナビの正常性を確認することはほぼ無理ですので、(査定で試乗なんてしませんし) 正常作動するものなのかどうかも分からないモノに対し査定を付けるなんて、、 という見解も。

なのでもしそのカーナビをご自分等で取り外す事が出来るなら~

それは下取り車から取り外して、ヤフオクなり友人へ譲るなりして個別に売却された方が絶対的にお得になるかと。。

但し、ただご自分で取り外しが出来ない場合には、予め取り外し工賃と売却利益を見越した行動を ^^

売却値より工賃の方が高かった・・・ なんて事なら、最初から取り外さないほうがイイですからね ^^ (参考までに・・・ カーナビの取り外し工賃はインダッシュタイプで高くて2万円くらいかな。。。)

ちょっと待った~
ここで取り挙げます内容はあくまで下取り査定市場におけるもの。 買取りならまた話が違ってくることも。。

つまり下取りではそうそう査定アップにはならないが、消極的な下取りとは異なる積極的な買取り査定では査定アップにつながることも。また査定アップなら手間が掛からない分ある意味さらに利益とも。

⇒ 下取り査定対策

ナビ転売決断前にもう一勝負。

え? でも、査定アップするという意見も多いですが、、

他のサイトさんやブログさん等でも そう紹介されている場合もあるようですが、

確かに、日本自動車査定協会標準の査定基準ではカーナビが付いていれば加点ポイントとなり = その分査定もアップするような解釈になっているので、

それも間違いではないです。

参考までに、、 日本自動車査定協会基準では、

インダッシュタイプのHDDナビ、及びSSDナビに限っては加点対象となっており、古いものほど加点は少なくなるよう設定されております。(例: HDDナビ ⇒ 1年落ちまで8万アップ、以後2年落ち都度2万の減額でミニマム2万円。 SSDナビ ⇒ HDDナビの半値査定 ⇒ 2018年4月の基準改定により、HDDかSSDかは問わず、一律 一年落ちまで6万円アップ、2~3年落ち4万、4~5年落ち3万、6年落ち以上2万円アップとなっております)

※ オンダッシュタイプ(ダッシュボードやセンターパネル内に納まらないタイプのナビ)は加点対象にはなっておりません。

※ 年度落ちは車両年式で判断されるので、古い車両に新しいものを装着している場合には査定上不利になることも。 ⇒ この規定は2018年4月に廃止。

※ 新車時からの標準装備品には加点はありません。(但しこれはあくまで協会基準。 先述例のようにお店や車種によっては評価の対象とする場合も)

※ なおこれら基準はH30年4月時点のものであり、今後世情によって変動する可能性もあり。 また車種等によって相当額は変動する場合も。

但し、こういった査定基準で査定されているお店は稀中の稀。(⇒ 関連

つまりその見解は非常に稀なケースと言え、

一応参考までに。

ちなみに営業マンの営業トークを鵜呑みにしてしまった結果、そう結論付けられている人もいらっしゃいますし。。(例の擬似エサ見解を参照

ちなみにもし取外しするなら、、

取外し時の注意点。

① 標準装備車は取り外ししないこと。

この場合のナビはそもそもグレード別査定額に含まれておりますので、それを取り外したとなるとグレードが成り立たなくなり~ 大幅減額されてしまう可能性あり。(最悪の場合定価実費分の減額。 本来あるべきグレード標準状態で査定するため)

② 取り外し跡は可能な限り代替モノを。

オーディオスペースがガラ空きの状態はおおむね査定ダウンと扱うお店は多いです。

安くても代替のオーディオを入れておくか、(元々の純正オーディオに戻すとかも)

また元々オーディオレス車なら穴埋めパネルがあるはずですから、元あったパネルに戻しておくように。

※ 要は、元々あった新車状態、もしくは相当の状態へ戻しておきましょう~ と。

ちなみに元々標準装備でオーディオが付いている場合には、その純正品、もしくは同等グレード品での代替を。 でないとこれはこれでグレード不成立となり、大幅減額の非情なムチが。。

③ 取外し後の状態にもご注意を。

ナビを取り外したまではいいが~ ダッシュボードの表皮がはがれてしまった! ネジ跡が複数目立つ! 脱着失敗でパネルが割れたりパネル回りが傷だらけに、、 といったケースも考えられますが、

もちろんこういった場合も査定ダウンの脅威が。

この辺りにも細心のご注意を。

※ 下取り査定は、アップ要素はなかなか容易ではないが、ダウン要素はいとも容易いもの。 こういったマイナス要素は非常に突っ込まれやすいです。 とにかく注意を。

補足 ///
元付いていた純正オーディオを車載しておき、下取りついでに カーナビはいるので取り外してほしい– と、こんな依頼をされるお客様は多いです。 また営業マンもニコニコと ”いいですよ~” なんて。。 しかしそこには! 既に査定から取り外し工賃相当額の減額が考慮されているケースがほとんど。(脱着一連の作業料) 一応参考までに。

 

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