タイミングベルト交換済みは査定アップする?
いつもご愛読ありがとうございます。
日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。
ここ近年ではタイミングチェーン方式のエンジンが急速に増えており、年々その存在も薄れつつあるタイミングベルト。
しかし世の中にはまだまだ多くのタイミングチェーン方式のエンジン(自動車)は存在しており、、
ちなみにそのベルトに関しひとつ疑問が。
このタイミングベルトって10万キロ毎の交換が必要とされておりますが、交換作業が非常に手間であるゆえ費用がとにかく高い! なのでもし10万キロ前後で交換をやっていれば~ 下取り査定アップのポイントになる?
また今後2・3年うちに愛車の買い替えを検討しているが、近いうち車検が来て走行もそろそろ10万を超える。なのでその車検時に念のためベルト交換もしようかどうしようか悩んでいるのだが、、 ひょっとして交換していたら少しくらい査定価格が良くなる? 少しくらいは元が取れる?
残念ながら査定アップはありません。
残念ながら表題のとおりです。
比較的厳格な査定基準である日本自動車査定協会基準でもこの加点ポイントはありません。(2018年4月現在)
じゃあ交換していない事による減点は?
減点もないです。
日本自動車査定協会基準でも同様です。
つまり結論から言えば、、 交換していてもしていなくても査定相場は変わりません。 という事。
でも何で未交換による減点もないの?
ベルト交換はあくまでメーカー推奨によるもの。 明らかな消耗や損傷による要修繕箇所ではないからです。(要修理箇所なら減点対象だが、任意の部分までは減点対象とはなりません)
但し、とは言っても、、
但し! 一応業界傾向はこれまで触れたとおりですが、、 これらはあくまで傾向であって全現場の現実ではありません。
そのクルマを新しいユーザーが購入しようとした場合、(下取り後の転売全般) やはり交換されていないものより交換しているクルマの方が選びやすいですし、場合によっては価格差が発生する可能性も御座います。(オートオークション出品現場では競り価格差が出やすい)
またお店によっては小売時にサービス交換を実施するケースもあるでしょう。
そして何より、査定基準に統一基準なんて存在しておりませんから、、
つまりこれら要素まで加味した場合、お店によってはそれら細かい内情を査定額へ反映しているお店もそこそこ十分に考えられ、
よって現実全体では、加減点ないお店あれば~ 加点あり減点ありのお店もある というのが正確アンサーと言えるでしょう。
ちなみに現実全体の傾向は分かったが、下取り先のお店が交換を査定アップするお店、もしくは交換してなかったら査定ダウンするお店か調べる方法はない?
ぶっちゃけ調べる方法はありません。 また営業マンが ”査定アップします” と言っても真意までは把握しきれませんし、(はったりトークかも。 査定なんて何に対しいくら付加なんて説明はありませんので、けっこうこのケースは多いですよ) そもそも査定アップしてもベースの査定基準が低ければ何のメリットもありませんので、(半端ない減額をするお店もしかり)
それらよりも、交換したらしたで~ また交換しなかったらしなかったで~ とにかく1円でも査定損しないような行動を起こす方が重要かと思われ、(その愛車を最高の状態で評価してくれるお店を探究する)
つまり下取りだけにとらわれず、買取りなどの他の売却手段も視野に入れ広く手広くやるが勝利への道! と。
ひょっとしたら~ 当初の下取りよりも(対)交換費用の元が取れる以上の収穫があるかも。。 ひょっとしたら~ 交換済みのディーラー査定よりも、交換なしの買取り査定の方から既に良かったりなんかして。。 (^m^;