タイヤと下取り査定
日本自動車査定協会（JAAI）登録店店主、認定査定士のsadaです。
タイヤ交換するとなれば～ かなりの出費は覚悟しなければなりません。
ゆえにもし、新しいタイヤを履いていれば査定はアップする？ 何円上がる？ （新品に買い替えたばかりのタイヤとか）
逆に、車検に通らないほど溝がすり減っているタイヤは査定はダウンする？ 何円・何万円、いくら下がる？
※ 先ず初めに。 車検に通らない基準のタイヤは道路運送車両法にて公道走行が禁じられております。当サイトはあくまで査定基準等を単独解説したものです。何卒ご注意願います。
溝の無いタイヤ
いわゆるツルツルの溝無しタイヤ。（車検が怪しいレベル）
この場合はかなりの減額ポイントとなるでしょう。（要交換部位として減額評価）
下取りはそもそも消極的ゆえ 減額ポイントにはかなり厳しく、、 こういった車検に通らないほどのレベルだとガンガンに評価を下げてくることも。（大きな減点ポイントとして目の敵級ほどに）
中古車販売店系では、純正装着品レベルの新品定価＋交換工賃分ほどの減額が多いでしょう。（いわゆる定価減額）
日本自動車査定協会基準での査定店では、14インチ装着車で約4万円/4本相当の減額、17インチ装着で10万円/4本相当の減額、18インチ装着だと約12万円/4本相当の減額となっております。（輸入車は除く）
※ 2018年基準です。
※ オフロードタイプや商用車、輸入車の場合には基準が異なります。またこれら参考額はほんの一部であり、またインチによって減額の度合はそれぞれ細かく変動しますので、いずれにしても簡易的な参考程度までに。。
車検は大丈夫だが、溝の少ないタイヤ
この場合では、お店によって随分と見解が変わってくるでしょう。
先ず中古車販売店系では、おおむね ”3分山（新品比3分の一以下）” 以下は ”要交換レベル” として見られることが多く、この場合は上記溝無しタイヤに匹敵する評価を受けることでしょう。
変わって日本自動車査定協会基準での査定店では、基本的に残り溝1.6ミリ以上あれば減点はありませんので、この場合は大幅な減額を食らうことはないでしょう。（2018年基準）
溝が沢山残っている（通称バリ溝）、新品交換したばかり。（愛車の買い替え前に新品交換。元は取れる？）
この場合も、お店によって随分と見解が変わってくるでしょう。
先ず中古車販売店系では、大半が加減なしの無評価が多いでしょう。（プラス評価として扱わない）
理由は簡単。 中古車屋の大半が採用しているオークション相場方式の査定では、タイヤの残り溝まで考慮した評価が出来ないからです。（オークション情報では、タイヤの状態まではなかなか分からない）
変わって日本自動車査定協会基準での査定店では、基本的に残り溝5ミリ以上で加点ポイントとなっており、（おおよそ7-8分山以上） この場合はいくらかの査定アップにはなるでしょう。
参考までに、、 日本自動車査定協会基準では、13インチ以下で一本当たり2千円相当の増額、以降1インチアップする毎に一本当たり千円の増額。 但し上限は19インチの一本当たり8,000円までで、それ以上大きなものは一律一本当たり8,000円の増額とする。。 となっております。（いずれも2018年基準）
※ オフロードタイプや商用車、輸入車の場合には基準が異なります。 またこれら参考額はほんの一部であり、またインチ等によって増額の度合はそれぞれ細かく変動しますので、いずれにしても簡易的な参考程度までに。。
ちなみにこれら考察から、ひょっとして、、 溝無しタイヤだと、安物でも良いので新品交換して査定してもらった方がお得？ 有利？
アジア系輸入タイヤだとかなり割安なものも多いため、溝無しでの減額度とバリ溝での増額度のバランスを考えると～ もしツルツルの溝無しタイヤであれば、おおむねわざわざ新品交換しての査定の方が有利になることは多いでしょう。 また元が取れお釣りも十分に期待出来るでしょう。
但し、15インチ以下のものだと車格も小さいゆえ また各差額もさほど大きくはないと思われ、それら場合では注意は必要でしょう。
※ なお、これら見解はあくまで卓上、及び見える数字上での話であり、それら理論と現場とでは異なる事は多く考えられ、つまり実際の査定するお店の基準や環境状況などによっては必ずしもこれら見解に合致するとは限らず、その辺りには十二分ご注意を。また各ご判断はあくまで自己責任にて願います。（新品交換したが、実際のところはツルツルのままの方が条件ヨカッタ等） ⇒ ちなみにこの見え難いリスクを考えた場合、最善の得策は、そのタイヤの状態を含めより高く評価してくれるお店に引取ってもらう方がはるかに現実的だとは私は思っており、ゆえこういった状況下においては、交換してうんぬんより 下取りだけでなく買取り専門店等も幅広く含め 現状のままで出来るだけ高額査定してくれるお店を探求する方法をとる方が断然理想かと。。（不確定要素の多い かつ見えない結果を求めるより、確実に見える結果を）
スペアタイヤやパンク修理キットは？
スペアタイヤ（テンパータイヤ・応急用タイヤ）、及びスペアタイヤ未搭載車のパンク修理キットにつきましては、
そのモノが ”無い” 場合にはおおむね減額対象となるでしょうけど、
それ以外の残り溝等に関する細かい規定は どこのお店も査定考慮に含めることはないでしょう。
ちなみにスペアタイヤの欠品における査定基準につきましては～ ⇒ スペアタイヤが無い！どうなる？ こちらを。
