車屋さんの自動車情報Blog

    

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走行距離が増えるとどのくらい査定が下がる?

 
2018/11/09
 

日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。

車屋さんで下取り査定してもらった後に、商談保留(即決しないで帰宅検討)となった場合、査定スタッフや営業マン等からよく出る言葉に、、

走行距離が増えると査定も下がっちゃいますので、出来るだけ早めのご検討が良いですよ

こういったモノが挙がってくるかと思われますが、

確かに、査定において走行距離は非常に大切であり密接であるため、その言葉にウソはないのですが–

ちなみにこの件、具体的に~ どのくらい走行距離が増えるとどのくらい査定が下がるのでしょうか? 何円・何万円、いくら下がる?

 ⇒ なお、とある地点を基本に、○年落ちのクルマで走行距離が少ないのと多いのとではどれぐらい査定の差がある? もし少なかったらどのくらい上がる? 多かったらどのくらい下がる? 等といったモノについては、別途こちらのページにて。

日本自動車査定協会(JAAI)基準

先ずJAAI基準での見解。

こちら基準では、いくら走行が増えたから、、 というより、オドメーター5,000キロ区切りで評価が変わるシステムになっておりますので、(一部トラック等は10,000キロ区切り)

メーター読みで10,000、15,000、20,000・・・ といったように、5,000の倍数を超えない限り~ 査定は下がらないとそうお考えください。(極短な話、現在49,500キロの人が500キロ乗り、50,000キロを超えると査定は下がりますが、しかし現在40,100キロの人は、例え一気に4,000キロ乗ったとしても~ 44,100キロ止まりなため、査定が下がることはありません)

ちなみにもし上がりそうなケースでは、一体どのくらい上がるのでしょうか?

例えば車の使用経過月数が変わらない場合では、まあ一応は、その車格や実際の走行距離にも左右はされるのですが、、

一般的な乗用車で、5,000キロの区切りを超える毎におおよそ2~3%ほど価格が下がるとお考えください。

但し、これらはあくまで走行距離増による単純な査定変動であって、走行が増えれば使用経過月数も増えたり~ また車検残や自賠責残が減るなど他の価額影響も色々と重なってきますので、(当然時間経過による相場変動だって) それから計算も私の方でザックリ簡略化したものですので、実際の現場等ではもっと複雑に変動することとなりますので、それら辺りは予めお含みおきのほどを願います。

※ なおここでの見解は、2018年5月現在での基準を元にしておりますので、それ以後では評価システム等の変更で 見解に違いが発生する可能性は御座います。 これらも何卒お含み置きのほど願います。(2016年春頃に大きなシステム変更があったので、直ぐに早々変わることはないとは思いますが。。)

その他パターン

JAAI基準で査定されているお店は、皆様が思っているよりかなり少ないです。 実際には、車屋さんや買取り店が変わると~ 査定方式は大きく変わります。

というわけでJAAI基準以外のパターンではどうなの?

但し、各事業者での査定方式は幾多も存在しており、それら全てが全てを細かく解説していくことは不可能に近いですので、ここでは中古車販売店や買取り店に多く見られる平均的な ”オークション相場方式” を中心として取り上げて解説しております。 予め宜しくお願い申し上げます。

基本的には、1万キロの台が変わるようなケース、それから9万キロ台から10万キロ台の大台に乗ってしまうようなケースでは大きく査定を落とされてしまうでしょう。

但し、あくまで情報源はオークション相場ゆえ、

お店やスタッフ、車種によってはそこまで変わらないようなケースも多々見受けられますし、

実際に、同じ車種仕様でも、、 2万キロのモノより3万キロのモノの方が高く落札されている、、 なんてケース、けっこうありますからね ^^; 後はその辺の平均化をお店やスタッフがどう判断するのか? と考えた時、あまり大差ない判断されるケースもそこそこあるでしょう。

またタイミングとお店の気分次第で左右されることもあり、

そのお店がかなり積極的に欲しているクルマであれば~ 例え1万キロの台が変わっても査定ダウンなし! というパターンから、そもそもあまり欲しがられていなかった車の場合だと、僅か数百キロの違いでも、、 ここぞとばかりに目の敵のように減額対象とされるパターンも考えられるでしょう。(明らかに走行距離が増えるので、弱点としてツッコミやすい。 突っ込みの対象となりやすい)

なお、査定時から、一万キロの台を十分超えることが予測されるようなケースでは、査定時から予めそのつもりで評価しているケースは多いので、実際にはその見解で落とされないこともあるでしょう。(但し、これも先述のように明らかに突っ込める弱点は出来てしまいますので、そこを減額チャンスと見て 予定になかったが急遽突いてさらに故意に過剰に減額されることもあるかもしれませんが。。)

まあ結局は、こちらは蓋を開けてみるまで分からない、、 というのが現実かと。。

なおこれらに関しましても、走行が増えれば使用経過月数も増えたり~ また車検残や自賠責残が減るなど他の価額影響も色々と重なってきますので、(当然時間経過による相場変動だって) そこらまで含めると状況が全く異なって来る可能性もあり、その辺りは予め十分お含み置き等のほどを願います。

 

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