走行距離が多い車と少ない車。どのくらい査定額に差がある?
日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。
下取り査定などの際、スタッフから、、 ”走行距離が少ないと査定が高い” ”多いと落ちる” といった小話をよく聞くとは思いますが、
ちなみに実際とある車で、もし現状よりも走行が少なかったら~ また多かったら~ それぞれどのくらい査定は上がる or 下がるの?? 何円・何万円? またそれらの差はどのくらいになる???
※ ⇒ なお、査定後、走行距離が増えてしまった場合、、 どのくらい査定が下がるの? ・・といったモノについては、別途こちらのページにて。
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日本自動車査定協会(JAAI)基準
先ずJAAI基準で査定評価されているお店の場合。
この場合、オドメーター5,000キロ区切りで、区切りが変わるごとに(0~5,000 /5,001~10,000 /10,001~15,000・・・ こんな感じ) おおむね2-3%程度評価が変動することになるでしょう。(より細かく言うと車種クラスや実際の走行距離にもよるんですが。。)
つまり例えば、現在23,000キロの車だと~ 20,000キロを下回って19,000キロであったなら、今より査定が2-3%ほど高くなる。 25,000キロを上回って26,000キロであったなら、今より査定が2-3%低くなる。。 とまあこんな感じに。 またこれらを基準に、19,000キロと26,000キロとでは4-6%ほどの差が出るという計算にもなるでしょう。
※ 一部トラックでは 基準が大きく異なることも。
※ これら算式等は、私の方でザックリ簡略化したものです。 実際の計算方法はもうちょっと色々ややこしいです。 またそれゆえ、実際の差額などもこことは大きく異なってしまう可能性も十分考えられます。(加え走行距離が変動すれば~ 内外装の状態もそれなりに変動することも考えられますので、そういった外的要因も含めて考えた場合には、そういった差異はまた。。)
※ なおこれら情報は、2018年5月現在での基準を元に編集しております。
その他パターン
その他、中古車屋さんや買取り店などに多い ”オークション相場方式” では?
なお査定方式は、クルマ屋さんの数だけある、、 といっていいほどに、お店によってけっこう異なりますが、まあさすがにそこまで細分化して相場などを解説するのは不可能ですので、、 それら数ある方式の中で大区分に分け さらに代表的なものとして ”オークション相場方式” をここではピックアップしてみました。
ぶっちゃけ、JAAI基準のように、おおよそでも ”どのくらい” という表現は難しいです。
そのお店との相性、(どのくらいその愛車を欲してくれているか) タイミング、車種、査定士の考え方や気分次第などで幾通りもの変動が考えられ、、
実際、一万キロ増えていても査定が下がらないケースがあれば~ 逆にもし一万キロ少なくても大差ない~ なんて事もそこそこあり得る話ですから。。 ^^; (僅か数千キロしか違わないのに大差開くとかも)
まあ言うなれば ”その時その時” とも。
しかしまあ何でそんなにアバウトなの?
それはオークション相場を基準としている点と、あと、これら方式には採点の基準というものがあまり存在していないためでしょうか。
例えばあのヤフオクを思い浮かべてください。(中古品) 全く同じような商品でも~ タイミングによってけっこうな差が出ることって珍しくないですよね? また商品自体も同じように見えても~ 細かい部分はけっこう異なり全く同じモノは存在しませんよね? つまり一定した価格や品というものは先ず御座いません。 でももしそれら落札結果から、とある商品の相場をはじき出す必要が出た場合、皆様はどのラインを取ってそれを相場としますか? ランクごとにある程度分け平均をとる人、安く欲しいからギリギリの低い線をとる人、マージンや余裕を持って実際の数字より高めに(低めに)とる人、早く欲しいのでいっぱいいっぱいの最高点をとる人、ランク範囲を妥協する人、ランクの分け方が雑な人、細かい人、、 その人の都合や考え方で随分と見解は異なってくるのでは?
また、、(まだまだ伝えたい要素は御座いますが、長くなるのでこのくらいにしておきましょうか ^^;)
というわけで、そういった査定差は実際その現場になってみないと何とも言えないということで。。
なお、ここでは単純に走行距離のみをベースに解説しておりますが、しかし走行距離が変動すれば~ 内外装の傷み方など状態は相応に変動すると思われ、そこら辺りまで含めた場合には、さらにもっと複雑化する可能性も。。