車屋さんの自動車情報Blog

    

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車検は、手抜きしようとすればするほど より濃く手抜き出来る

 
2018/10/01
 

これは一般的な継続車検時 (皆さんに最も馴染みの深い、所有中の愛車をクルマ屋さん等にてやってもらう車検の事)にはほとんど見られず、おおよそ自動車購入時の車検受け渡しパターンでのみ見られる事例かと思われますが、一部の適正さ? に欠ける販売店では (あまり思わしくない)、クルマの販売時の車検代・車検費用 (経費)を少しでも安く上げるため、そこそこ頻度高く ”手抜き” を行っている事例なんてのも稀に耳目する事がありますので、今日はその手抜き方法・実態について少々触れておきましょうか。

ちなみに逆に、一般的な継続車検の依頼時にこういった手抜き (ここで言う以下の手抜き)が少ないのは、、、

手抜きをやると車検費用自体が安く済んでしまうため、イコール = それだけ工賃売上げが望め難くなってしまうため。 また高い見積りになる事による自動車買い替え促進営業にもつながらないため。 ⇒ あまりやらない。 と。 (なおそれら手抜きの上で さらにごっそりと工賃を上乗せしてくる業者は、まあそもそもそれ以前の問題であろうかと。。。)

で、その手抜きは思いの外簡単。

通常ならきちんと手直しすべきような修繕箇所でも、その場しのぎの一時的に ”車検合格” させるための ”応急処置” による修繕 (補修)しかやらない というもの。

例えば~

なお、以下に出てくる適正さに欠ける業者の実態例は、(ネタ元にしたとある車屋) 表向きにはかなり評判の高いクルマ屋さんだったりも。。 中古車情報サイトの販売店レビュー(購入ユーザーが投稿するお店の評価。クチコミ)では総合評価がかなり満点近くまで評価されており、まあこの総合評価もどれほどあてにならないものか。。(⇒ 実際こういったクチコミは裏操作しようと思えばいくらでも出来ますからね。 ちなみにこの点ももし気になる方は~ 当ページ記事に合わせ後からでも読んでみられてくださいね ^^)

オイル漏れ、水漏れなど

通常オイル漏れを直すには、その漏れ箇所となるパッキンとかシーリングを交換し、原因を直接的に修繕するのが基本と言えますが、

しかしここの修繕で手抜きをしようと思えば~ オイルの漏れ止め剤のような添加剤を注入し、一時的、かつ応急処置的に漏れを抑止するだけの修繕 (補修)でも車検には合格させる事が出来るため、そういった手法が主要的かと言えるでしょう。

つまり原因の根本的改善ではなく、あくまで応急的に漏れを止めておくだけの修繕手段のみ。 と。

まあそもそもオイル漏れを本気で修理しようとなると、どのようなパターンでも数万円 (対価費用)はかかろう場合がほとんどだと思われますので、僅か数千円程度で漏れが一時的にでも止められる添加剤へ流れてしまおう背景もなんとなく想定はできようかと。

ちなみに~ そういったオイル漏れ止め剤には色々と種類が存在しており、硬化したパッキンを軟化させてシーリング性能を回復させるようなモノとか、粒子?のうようなモノで漏れ箇所をふさいだり・・・ というモノなどまで色々とありますが、【例 ⇒ オイル漏れ止め剤 ”PLUS91” 試してみました

まあいずれにしても ほぼ全て ”一時的” ・ ”応急用” ・ ”その場しのぎ” の補修剤程度でしかない事は、予めご留意のほどを。(尚、ラジエター等の水漏れ (冷却水漏れ)に関しましても、これらとほぼ同様とお考え下さい

排気ガス漏れ

マフラーの後方出口以外からのガス排気は、国内における法律では認められておりません。 ゆえにエンジンからマフラーの出口までに至る箇所に、いわゆる ”排気漏れ” が確認されると、保安基準不適合車と見なされ 車検には合格致しません。 よってそれら排気漏れしている箇所も、車検合格のためには修繕必須。 というわけなんですが・・・

ちなみにもちろんそういった箇所に関しましても、手抜きしようと思えばいくらでも手抜きは可能であり~ その代表的な補修技が ”金属パテ” によるモノでしょうか。

つまり排気漏れの箇所をパテで埋めてしまい、一時的に排気漏れを止めておくだけの修繕手段のみ。 と。 また例のごとく金属パテも、非常に単価を安く仕上げる事が可能なため(パテだと実質数百円程度)、ここで言う手抜きの王道的手段となりやすいとも。

尚、こういった金属パテなどによる漏れ補修は、その漏れ箇所やパテの強度などによっては、その補修でも十分に ”適正な修理” と言えるべきレベルのものまで御座いますが、ただそうはと言っても、やはりは多くの場合 ”一時的” ・ ”応急用” ・ ”その場しのぎ” であろうかとは思われ、

またいずれにしても長い目で見た時には、それら方法では どう考えても役不足である事は否めず、

もちろんこれら箇所の確実なる修繕には、その物 (原因部位)の交換、また最低でも補強溶接などによる強度を回復させられる修繕は必須と、そうお考え頂いていても問題はないかと。。。(実際パテは、金属表面を他の物質で覆い固着させるだけのモノであるため、いくら耐熱性や熱で硬化するとは言っても、そもそもエンジンからの振動が加われば容易に剥離してしまったり、また激しく急激な温度変化による劣化や剥離なども致し方ないとも言え (冬場とかだと氷点下から数百度までの温度変化なんてのもザラ。 また素材が異なれば、温度変化による膨張性とかも異なってきますし)、まあ強度的にはどれもそんな程度かと

タイヤの残り溝

まあこれ自体、考え方などによっては ”手抜き” というよりも、やや ”ずるがしこい” という表現が当てはまろうかと思われますが、

まあこれも思考は極単純。 車検には通らなそうな残り溝の少ないタイヤは、出来るだけ安価な これまたこちらも残り溝ギリギリな中古タイヤで応急的に対応しておこう! というもの。(しかもその安価さを追求するために、4本とも全く別々の銘柄タイヤで揃えてしまう 手練れ的技術?を駆使されるお店なんかも。。。 (← 中古タイヤは、1本単品でしかそろわないモノは比較的安く手に入るため))

まあ一般的な中古タイヤなら問題ないですが、ここで言う中古タイヤは、商品としても成り立たないような 余寿命数ヶ月でも言い過ぎかと思えるほどの半端タイヤを指すと思われて下さい。

で、まあ事のついでに合わせ紹介しておこうとも思いますが、

ちなみにこれら手抜きは、まだまだ場合によっては可愛らしいパターンとも言え、さらにはもっと、かつ悪意あるパターンも存在しており、、、

それが~ 予め ”車検用” として常備しているお店の予備タイヤセットを使い (代用)、また場合によっては 一時的に他の在庫車・展示車などの溝の良いタイヤセットを使い(代用)、車検のみを合格させるという荒技。

つまり、残り溝のないこれから車検を行う販売車を 車検に通すため、お店の所有する状態の良いタイヤセット等へ一時的に入れ替え~ その状態で車検を通し、車検に合格した後は・・・ また残り溝のないタイヤに戻され納車される。。。 みたいな。

これはマジ怖い事例ですが、またかなり極一握りな事例かとも思われますが、、、こんな悪意ある荒技も (これは十分不正の領域とも)、何食わぬ顔で日常的にこなしている業者さんも実際にいらっしゃるという事、頭の隅にでも記憶しておいて頂きたいという事で。(尚、これら明らかなツルツルタイヤだと稀かもしれませんが、見た目溝がありそうな偏摩耗しているタイヤとか、よくよく見たらスリップサインが出ていて車検には通らないな~ といったタイヤでは、これら不正の温床になりやすいかと。。。)

 

と、一部を挙げれば おおよそはこんな感じかな。(もちろんよく考えられる一部分のみです)

まとめと補足

但し! これらいくら手抜きとは言っても、その手段が明らかな ”不正” ではない限りは、そういった手段も十分に ”適正” とも言える立場とも考えられ(無論、それらに全くの違法性もありませんし)、また場合によっては (考え方によっても)、そういった手段 (もちろん不正手段は除きます)が最善手であろう可能性も御座います事も(応急補修でも十分とか、また契約上、その他暗黙の了解上? など)、これら何卒予め m(_ _)m

しかしよくよく考えれば、そもそもそういった車検制度であるからゆえ、こういった抜け道なんてのも存在したり また横行したりもしているわけで、、、

それら根本的立場にいるのは公的機関というかなんというか。。。

なんだかな。

ちなみに、そういった車検制度ゆえの まだまだ他に考えられる実在する ”手抜き車検” の実態 (他のパターン)に関しては ←こちらにても。

以上、何かしらのご参考になればと。

 

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