車屋さんの自動車情報Blog

    

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未修理の事故車。査定方法は?

 
2018/11/12
 

日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。

不覚にも事故を起こしてしまった。 愛車も無残な姿に、、

と、もしそうなってしまったら~ 取るべき手段は二択。 直して乗るか 直さずに乗り替えるか。

ちなみに、、 もし直さずに乗り替えようと考えた際、その未修理の事故車(事故現状車)って、下取りに出すとどのくらいの値が付くの? 相場は? 査定基準(査定の算式など査定ダウンの幅など)は?

先ず日本自動車査定協会による基準

通称JAAI。 その登録店でもある中古自動車査定基準による査定では、、

実際の現場では、事故現状車となると修繕箇所も多く お店によって査定手順や採点方法などに違いが見られるかもしれませんが、

おおよそ、その車両の正常な状態の基本相場から、修繕費(実費)の90%相当の額を差し引き、そこからさらに ”修復歴減点” もしくは ”外板価値減点” というものを加味し(修理した場合を想定し、そのクルマは修復歴になるか否かなどで判断)、、 出た相当額が査定価格となる算式が用いられるでしょう。

例えば以前のブログで、フロント回りを修復したクルマの査定価額についてお話しましたが、

直せば(修理後) ”中度の修復歴減点” となる200万くらいが平常相場(修復無しの標準的相場)な大型車。(クラウンやアルファード、エルグランド・クラス) これをネタに引っ張ってきた場合—

もし未修理時の板金修理見積りが120万円であったなら~

平常相場200万円 - 108万円(修理見積り実費の90%) - 40万円(修復歴減点(中度)) = 52万円。

これがその事故車(未修理の事故現状車)の下取り価格になるでしょう。

その40万円(修復歴減点)の根拠(詳細な計算式)はこちら ↓(中度な修復歴有りのクルマ)

そのクルマの一般的査定相場(単位千円) × 車両クラス = √ ÷ 4.8 × 1.3 × 1,000 (計算機で左から順番に打ってください)

※ 車両クラス(乗用) → 軽自動車(650)、コンパクトカー(650)、一般的な5ナンバークラス(800)、3ナンバー中型車(950)、3ナンバー大型(1100

※ 単位千円(例) → 1万円 = 10千円

※ なお少々ややこしい話ですが、上記 ”車両クラス” はそもそも暫定的な ”みなし修理費” というもので、(中度の修復歴有のクルマの場合、もともとこれくらいの修理代がかかったのでは? といった仮定値) つまり未修理車ならこの部分を実際の見積り相当額(単位千円)に代えて計算することも出来まして、、(タイヤホイール、エアバックなど一部修理費などは除く) と、そう計算する場合には、(そういったお店では) 上記例の最終査定価格はいくらか変わってこようかと思われ、まあ一応補足としてまでに。(他度の修復歴減点や外板価値減点なども同様に)

※ 但し、ここで取りあげた算式は あくまでJAAI基準を皆さまにも分かりやすく噛み砕いた簡略化したものです。 また私的見解によって簡略化したものです。 実際にはもっと複雑で細かいです。 現実との誤差もあるでしょう。 予めご留意願います。(あくまで参考までに)

しかし現実には!

ところでここまで具体的な下取り査定額について触れてきてみましたが、、

おそらく大半の方が 「え? そんなにあるの?(価値が) そんなに残るの?」 と、そう思われているかもしれません。

確かに、JAAI基準、かつ机上論ではそこまで有るとされております。 しかし現実では、、、

そもそもJAAI基準で査定されているお店は本当に希少。 大半のお店ではこれらと異なる査定方式で評価されることになるでしょうし、

また業界内では ”事故車は査定ゼロ(もしくは無料廃車とかそれに近いもの)” という風潮が非常に強く、(お客様自身からして既に価値をあきらめている人も多いですし)

実際現場では、ほとんどのケースでそんな好条件にめぐり合えることはほぼ皆無かと。。

ちなみにこの妙な ”風潮” の影で、車屋さんはかなり儲かってます! 事故車引取りはウハウハな美味しいビジネスです!!  理論的には、修理すればJAAIによる査定結果のようにまでは行かなくとも~ そこには少なからず ”車両価値” が生まれるはずですから、その価値がタダ同然で手に入るとなると。。!? また修理しなくとも~ その車両価値の分かる業者さんに転売すれば???※1

ただ修繕費とそもそもの車両価値のバランスにもよりますが。。(平常相場より修理費が高くなるケースや、また平常相場自体が既に低い場合等では、いくら机上論を引っ張り出してきても。。 それから損傷の状態によっては、別途引上げ費用が高くつき、結局はほぼ価値が残らないという例も)

でも簡単にあきらめないで!

じゃあ最終的には、こういった大破したままの事故車を引取ってもらっても~ いずれにしてもあまりお金にはならないという事でいいの? 下取りとしての価値はほぼないという事でいいの?

現実的にはそういう事になるでしょう。

しかし! それはあくまで ”下取り” してもらった場合の話で、

車屋さんへの下取りとしてでなく、専門の買取り店など個別に ”買取り” を打診することが出来れば~ 形が変わってくることもあるでしょう。

車屋さんは事故車の下取り専門店ではありませんから、こういった風潮は強いですが、、 しかし ”専門” をうたう事業者では??

また下取りでは相手業者さんをそう簡単に選ぶことは出来ませんが、買取りだと任意で選べますから、可能性という選択肢も広く持てますし。。

先ほど ”車両価値の分かる業者さんに転売すれば???(※1)” と触れた部分がありますよね? 選択肢があれば、そういった業者さんにめぐり合える可能性だって・・・

つまり下取り以外へ視野を向けることが出来れば~ 場合によってはそうとも限らないということ。

とにかく簡単にあきらめてしまわないように ^^

でもそんな業者さん、どうやって探せばいいの? またそんな業者さんが一個人を相手にしてくれるの?

⇒ 個人ユーザー大歓迎! 事故車買取りの決定版!!

それはここでサクサクッと解決。

宝くじは先ず買わなきゃ当たらない。 祈っても行動しなければつかめない。 後はチャレンジあるのみ。

皆さまの思い出の愛車。 少しでも最終の美が飾れますように (-人-)

 

※ なおここに挙げます記事は~ あくまで一例、一部、私の一見解なども含みます。 その他にも、、 またこれら例は必ずしもというわけでも御座いませんことも予め。 もちろん状況などによっては下取り査定の方が好条件であることもあり、いずれにしてもあくまで参考までに願います。

※ 日本自動車査定協会基準は2018年5月現在のものです。

 

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