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8. DIYユーザー車検、検査ラインなど 検査本番の手順について
え〜 ここまで来れば、後残すところの大御所がコレ。
検査場での「自動車検査」です ^^
つまり「車検」。(本番)
ここさえクリア出来れば〜 新しく交付される車検証はもう! すぐ!! そこ!!! 目の前ですので、もうひといき頑張っちゃいましょうね〜 ^o^)ノ
コース別に並ぶ検査ライン入口(車検場・検査場)
ちなみにこの自動車検査では、検査員の方が常駐してはいるものの〜 基本的にはほとんどの検査はセルフサービスです。(分からないところがあれば聞けば丁寧に教えてくれます。 地域によっては、ユーザー車検の方向けに検査員が適所指導や補助、誘導してくれる場合も。 また作業着ではなく私服だとよく声かけられたりもしますが・・)
測定装置前の掲示板へ表示は出るものの、測定装置を操作したり、車内でその検査を行ったりするのも〜 全てユーザーです。(検査票に記入するのも)
ライン内では、おおむねこういった電光掲示板を見ながら進行していきます
なのでいきなり検査ラインへ突入するのも問題はありませんが、まあ出来る事であれば〜 検査前にちょっとだけ時間をとり、検査場のライン横にある「見学ライン」にて皆さんが検査している様子をよ〜く観察しておかれる事をオススメ致します。 (地域によっては無い場合もあるかもしれません)
なお、検査はセルフサービスとは言えど、車台番号の確認などの目視検査や、打音検査、下回り検査などはもちろん常駐の検査員スタッフが検査してくれますので、全てが全てというわけではありません。
それと・・・
この検査場で行われる検査結果において、ひとつでも 「不合格」と判断される箇所があったなら〜 その箇所は必ず ご自分で直されるか、又は民間修理工場で手直しするなどして、手直し後にまた再度 再検査を受けなければいけませんので、
予め十分にご注意のほどを \(^-^
※ 検査場の検査員は〜 あくまで検査する人なので、検査員がその不具合部分を直してくれるわけではありません。
※ 不具合が全て直るまで車検に合格することは出来ません。
※ 当日中に合格出来なければ、もちろん日を変えて後日の再検査となります。
なお、当サイトでは基本、ナンバープレートの付いている ”
継続検査” を中心にその情報を掲載しておりますので、御閲覧前に一応予め。。
流れはおおむねこんな感じです。
1. 検査ラインへ並びます
検査ラインは複数あり、それぞれで検査可能な車両が区分されていることもあるので、必ず係員などへ必ず聞いて並びましょう (FF、FR、4WD、小型などで区分け)
※ ユーザー車検や慣れてない方向けの指定ラインがある場合には、そちらへ並んでください。
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2. 現車確認 (第一ブロック)
いわゆる同一性の確認と外観検査と呼ばれる検査ブロック。 ここでは車台番号やエンジン型式のチェックが行われますので、必要に応じてボンネット等の開閉を。 自動車検査票は検査員へ渡します。(ボンネット等、エンジンルームへのアクセス方法と、車台番号の位置は事前に確認しておきましょう)
外観検査では、検査員の指示に従って各車両操作も行います。(ウインカーや制動灯など全ての灯火類、ウォッシャー液やワイパーの作動検査等)
同時に、検査員による車内チェックも。(警告灯のチェックやヘッドレストの有無等、車室内のチェック項目)
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3. 排気ガスチェック (第二ブロック)
掲示板の指示に従い、プローブと呼ばれる検査用のセンサーをマフラーへ挿入。 突っ込み具合は、まあプローブを離してもマフラーから落っこちないくらいの程度で可。 計測が終わったら、検査結果を自動車検査票へ記録し先へ進みます。(この辺りは、その地域の検査場によって順番が大きく異なる場合もあります)
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車検場内にある案内看板より。(クリックで拡大)
これは検査票の記録器。検査票を突っ込めばOK 以後の無人テスターでは測定結果をこの記録器を使って記入していきます
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4. ライン検査 (第三ブロック) いよいよ検査ラインへ突入します。(突入は、検査ライン前にある信号が 「青」になってから)
順番的には〜 サイドスリップ ⇒ ブレーキ検査 ⇒ スピードメーター測定 ⇒ ヘッドライト光軸・・・ といった感じがほとんど。(この辺りは、その地域の検査場によって順番が大きく異なる場合もあります)
【サイドスリップ】
ハンドルを真っ直ぐに持ち、板状になった検査機器の上を通ります。 この時、窓からやや身を乗り出し、機器のラインにタイヤが沿って通っているかどうかを確認しながら、慎重に!ゆっくりゆーーーっくり! っと通ります。
【ブレーキ検査】
掲示板の指示に従い、ブレーキをガツンッ! と踏んで、スパッ! と離します。(踏む時は思いっきりガツンと踏み込み、離すときは素早く離すのがコツ。 この動作がまったりすぎるとブレーキの効きが甘い、もしくは引きずりと誤判定される事にもなりますので要注意! ⇒ そこそこ新しい機器を導入している検査場では、あまりガツンと踏み過ぎるとスリップしてしまい検査NGになるようで、こういった機器ではグッと踏み込むような感じで)
【スピードメーター測定】
ローラー状のテスターの上で、掲示板の指示に従いアクセルを踏み加速。 メーターが40km/hになったらボタンを押して検査。(パッシングの地域もあり)
尚、これら 「ブレーキ検査」と 「スピードメーター測定」では、その当該車両の駆動方式(FF、FR、4WDなど)やその検査ラインにある計測機器によって、検査ライン上での機器の使い方が異なる場合があります。 もし、間違った使い方をしてしまうと・・・ 誤判定が出てしまうだけでなく、急発進などの思わぬ事故に繋がってしまう可能性もありますので、検査ラインへ突入される前には、必ず検査員に相談され、的確な指示をあおいでもらっておきましょう。
【ヘッドライト光軸】
掲示板の指示に従い、ライトをON/OFF〜 と切り替えます。(尚、このヘッドライトの光軸検査については、その地方その地域で測定ルールや測定機器が異なる場合も多いようですので、その検査場の規則や規定などに沿って検査されて下さい。)
平成10年9月以前のクルマで4灯式のものは別途ロービームの目隠しが必要な場合も。(分らない場合は検査員へ)
ライン検査が終了しましたら、自動車検査票に記録し 先へ進みます。(記録器を使います)
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車検場内にある案内看板より。(マルチテスター採用の車検場の場合)
スピードやブレーキ検査機器。このローラーの上にタイヤを載せて色々と受検します
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5. 下回り検査 (第四ブロック)
下回りの検査位置まで車を進めると〜 検査員が直々に下回りの検査を始めます。 なんだか 「掘りごたつ」のようで、車両の下の洞穴から色々と検査が行われます。(ピット方式。 リフトアップ方式の地域もあり) なおこの時も、掲示板の指示に従ってエンジンを切ったりブレーキを踏んだりします。
検査が終了しましたら、自動車検査票に記録し 先へ進みます。(もちろん記録器を使います)
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車検場内にある案内看板より。(クリック拡大)
下回りの検査ライン
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6. 総合判定 (第五ブロック)
下回り検査が完了したら〜 その先、もしくは隣接する「総合判定窓口」で最終チェックが行われます。(ちなみに一般的な継続検査では、この総合判定が最後の検査となります)
まあこのブロックでは、検査というよりも・・・ 書類のチェックと各種判定印の押印、この後の行動の案内を行っている「窓口」です。 これまで記録してきた自動車検査票と、手持ち書類等の提出を求められますので、ここで最終判定をしてもらいます。
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検査合格
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検査不合格 |
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A. 手直し、修理、調整
その場で対応、又は予備検査場等で即日調整が出来ないものは〜 日を改めて後日再検査へ。
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B. 再検査
尚、この再検査については、1申請辺りに可能な再検査入場可能回数に規定があったり、その車両の不具合状況によって色々と対応方法が異なってきたりもしますので、、 再検査や上記の手直しについては〜 「再検査について」 ←別途こちらをご参照頂ければと思います m(_ _)m
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C. 総合判定
もしここでまた不合格となった場合には、A.〜 C.の作業繰り返し。
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検査合格 |
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7. 車検証交付手続きへ
検査合格印のある自動車検査票が発行されましたなら、自動車検査は以上で完了です。 後は必要に応じ車検証交付手続き(車検有効期間の更新)を行ってください。
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車検場内にある案内看板より。(クリック拡大)
総合判定窓口。おおむねライン出口付近にあります。
・・・とまあ、おおよそだいたいこんな感じでしょう。
但し! これらの大まかな流れについては、私のよく出入りする検査場を元に多少の平均化を加え編集したものになりますので、全国全ての検査場においてこのような流れになるとは限りません!
その地域その地方の運輸支局等、又は軽自動車検査協会によっては、設置されている窓口や各種測定機器が異なる場合も多く、また本番検査における検査の流れだけでなく、さらに手続き手順を含めた大まかな一連の流れまで大きく異なる場合もありますので、(その地域にしかない
「ローカル・ルール」も意外と多いです。 細部まで言えばもっともっと細かい点まで。。)
この辺りにつきましては〜 予めご理解と御了承を頂いた上で、当サイトの検査手順をご参考、並びにご閲覧頂けますようお願い申し上げます m(_ _)m
え〜 というわけで、ユーザー車検の検査本番はここまで! これで完了です。
後は必要に応じ新しい車検証の交付を受ければ・・ 全てのお手続きが完了! もう一息です。 頑張ってくださいね〜 ^-^)ノ
必読 ///
後述ながらではありますが〜 【
⇒ ユーザー車検にまつわる注意事項・まとめ】 こちらにて別途検査手続き・申請にまつわる全体的な注意点もまとめておりますので、合わせご一読頂けましたら幸いです。(ちょっとした追記アドバイスや車検後に再確認されておきたい重要・注意事項なども)