車屋さんの自動車情報Blog

    

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カーナビやカーオーディオが壊れている。欠品がある。査定は?

 
2018/11/06
 

日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。

クルマを査定していると、稀にカーナビやカーオーディオ(カーステレオ)が壊れていたり~ 付属品が欠品していることがあります。

そこで今回は、

そんな壊れていたり欠品ある場合には、査定はどうなるの? 下がる? いくら落ちる?

標準装備品

まず標準装備品。

つまり新車時からそのグレードや特別仕様の標準装備となっているモノ。

この場合は 実費減額 が基本です。

つまり、そのカーナビやカーオーディオを使える状態に修理、もしくは買い替えに必要な分 減額されるって感じ。

理由: 標準装備品が壊れている時点でそのグレードや特別仕様の ”売り” がなくなりますから。 簡単に言えば付いているからそのグレードや特別仕様車を名乗れるわけであって、もしそれが使えないとなればグレード等が成り立ちませんから。(⇒ 正常なグレード状態へ戻す必要があるので減額)

じゃあ減額されるなら取り外しておけばOK?

それも同じこと。実費減額に変わりありません。

むしろ新しく本体を調達する必要が指摘され、かなり割高な減額となってしまうでしょう。

補足 ///
なお実費減額の ”実費” は、お店によって随分と見解差はあるようです。 新品交換前提で算出するお店、中古同等品への買い替えで算出するお店、必要最低限の修理前提でのみのお店、一定額のみなし額を当てはめるお店、定価見積りのお店、仕入れ値見積りのお店(業者内価格)、、 こう考えただけでも減額差もかなりのもの。 一応お見知り置きのほどを。

※ その実費減額の負担を出来るだけ減らすには? 実費見解はそのお店の方針ゆえ、値切ってもその額が下がることはないでしょう。 また査定時には具体的に ”いくら減額” といった目に見えるデータ提示もほぼ皆無でしょうから、こちらが事前に手直しするか否かの見当も難しいでしょう。 となれば?? その状態でも出来るだけ高く査定してくれるお店を探すしか方法はありません。 つまり買取り査定など他の売却手段も候補に入れるのが最も効果的で現実的であろうかと。。 特に買取り店系は買取りに積極的であるため、消極的な下取りとは意外な差が出る可能性も?

余談までに、、 日本自動車査定協会における査定基準では、カーオーディオのみは故障10点減点、欠品20点減点という細則になりますが、(額で言えば10点=1万円前後) ただそもそも当該基準で査定しているお店はかなり少ないのが現実ですし、そもそも近年のカーオーディオは非常に高額なものもあり、いずれにしてもこの通りで評価されることはかなり稀でしょう。

オプション装備品、又は後付けのアフター用品の場合

それから標準装備ではないが~ 新車時に別注でオプション装着していたもの、もしくはカー用品店などで購入した後付け用品の場合。

この場合はお店によって随分と異なるでしょう。

日本自動車査定協会基準で厳密に査定するようなお店、またメーカーディーラー等の細則厳しいお店では ”取外し、及び穴埋め減点” を適用され、(カーオーディオは適用外)

まあ簡単に言えば修繕に伴う脱着費用相当額の減額といった感じかな。(金額的には1万円相当分の減額)

ちなみにカーナビ等が付いていることに加点は一切御座いません。

じゃあ減額されるくらいなら外しておいた方がいい? この場合も穴あき状態になればなったで ”穴埋め減点” なるものが適用されますので、(取外しが含まれない分やや割安) その辺りには予めご注意を。(⇒ 関連: ナビ取り外し時の査定注意点 ⇒ 2018年4月より、基準改定によってオプション品の取外しに対する減額はなくなりました。(カーオーディオは適用外)

補足 ///
なおこの時、元々あった純正装備品(特に標準装備の純正オーディオ等)が無い場合には、さらに減点が待っている可能性も。。

中古車屋などの比較的ザックリ型の場合には、

あまり気にしないというお店も。。(ナビのチェックすらしないお店も多いですし)

ちなみにこの場合も加点は基本ないでしょう。(なおクルマ屋さんの大半では、基本的にカーナビが付いていることに対し査定アップすることは稀でしょう)

※ 下取り以外の買取りとかでは? カーナビが付いていることに加点し、修繕費分だけ減額というパターンも。 もちろん加点が上回れば実質プラス査定となることも?

その他 付属品の欠品など。(地図ディスクやSDカード、リモコン等)

最後に、壊れているわけではないが~ それらナビやオーディオに付属する部部品が欠品している場合。

例えばリモコンや地図ディスク(地図ソフトのSDメモリー等)、取扱い説明書など。。

① 先ず地図ディスク。

これはさすがに無いとナビが機能しませんので、相当額の減額は致し方ないでしょう。(故障している状態に等しい)

もちろん気にしないお店も。(標準装備品は除く)

② それからリモコンや取扱説明書等。

こちらはお店によってかなり異なるかな。。

気にしない店は気にしませんが、細則厳しいお店であれば減額査定の可能性も。。

ちなみに日本自動車査定協会による査定基準では、地図ディスクの欠品は10点減点、(メモリー式のみ) 取扱い説明書の欠品は3点減点(3,000円前後相当)となっております。

とまあこんな感じで、以上参考までに。。。

補足 ///
なおこの頁に記載する日本自動車検査協会基準の加減点数は2018年現在のものです。 以降は改訂されている可能性あり。 また輸入車など車格によって相当額・減点が異なる場合もあります。

 

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