95’にユーザー車検解禁された当時は〜 検査場はもちろんのこと、隣接機関や関連業者に至るまで全く環境が整っていませんでしたが、(対応が面倒なので素人排除の傾向があったくらい) 昨今ではそんな環境も随分と改善されて来ており、(とは言っても まだまだいくつか名残は感じられる事はありますが)
以前に比べると随分と敷居も低くなりました。
というわけでこの度、そんなユーザー車検について色々とやり方等をまとめてみましたので、、 皆様のお役に立てる部分御座いましたらぜひとも。
受検する場所や時間などについて。
まず、普通車と軽自動車では車検を受ける検査機関(公的な自動車検査場)が異なりますので
予め、またご注意下さいませ。
また受付はおおよそ午前9時頃〜午後4時頃(12時〜1時の受付なし) かつ土曜・日曜・祝日は出来ませんので〜 こちらも要注意。
ところでそもそもユーザー車検とは?
まあ一言で簡単に言いますと・・・ ご自身で運輸支局等(普通車系) または軽自動車検査協会等へ愛車を持ち込み、(いわゆる公的な自動車検査場) 自動車検査を受け合格し、有効期間が更新された車検証を発行してもらう事! かな。
また目的は・・・ 最寄の整備工場やディーラーなどで車検を受けるより出費をかなり抑える〜 いわば「節約車検」・・・ とでも言いましょうか。(点検費用や各種手数料の削減になる)
但し! こんなに簡単に一言で言ってしまうと〜 何だかかなり 「お手軽」的なものにも見えたりもしますが、車検は「自動車の検査」。 書類一式を提出すれば車検が完了ではありません。
国家試験を持つ検査員が監視チェックするもとで、その車両が国の定める(法律)保安基準に適合しているかどうかを〜 軽く見ても100を越す項目に沿って検査して行き、(検査の全ては検査員が行います) もし検査の結果・・・ 「不適合」と見なされる部位が一箇所でもあれば〜 即座に「不合格」となり、その不適合となった部分が全て改善されるまで幾度となく再検査が繰り返され〜 最終的にそうした厳格な検査全てにおいて「合格」と判断された車両だけが有効期限の更新された車検証を新たに受取れる・・・
というものが「車検」。(ちょっとなんだか〜 大げさで、えらく重い雰囲気出しすぎました・・・)
運転免許証の更新のようなお手軽さは全くありませんので、もし軽い気持ちで「ユーザー車検どうしよっかな〜」というのであれば、当サイトのユーザー車検に関する全てのコンテンツをご参考にされてみて、それから再検討されてみる事をオススメ致します。
ちなみに・・・ さらに後押しして言うようになってしまいますが、
「ユーザー車検」だからと言っても〜 必ずしも費用が安く済むとは限りません!!!
ユーザー自身が行う〜 「法定点検」に基づく点検の結果で行う整備はもちろんのこと!
自動車検査の結果による再三の手直しの負担や手間を考えると〜
初めから整備工場へ持ち込んだ方が良かったんでない? というほどに費用や時間がかさむケースだってあります。(細々と業者にその都度任せるくらいなら、一度に一気にまとめて効率よくやってもらっていた方が〜 全体的で見た場合、費用も安く済んでいた・・・ なんて事もありますし、業者に任せれば点検整備の安心や整備保証・・・ というメリットもありますし。。)
なので、
安く車検が済ませられるかも〜 という良い面の一方で、こういったリスクも存在している・・・ ということは、予め知っておいて頂きたいと思います。
あ! それと〜
これからユーザー車検を検討してみよう・・・ という方のために、当車検の簡単な流れも紹介しておきますので、参考程度までになれば幸いです。(なお、手順は法定点検などを含むと〜 いくつかのパターンに分けられてしまいますが、ここで紹介しているパターンは私が個人的にオススメしているパターンです。 一応予め。。)
【車検当日までにやっておく事】 |
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1. 書類のチェック 車検証や納税証明書、旧自賠責保険などがあるかどうかを主にチェック |
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2. 法定点検(24ヵ月点検整備) & 検査前チェック | |
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3. 検査予約 (車検日の予約) | |
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4. 書類の段取り 自賠責保険への加入手続きなど |
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【車検当日にやる事】 |
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5. 書類のチェック & 段取り 忘れ物はないか? 必要であれば仮ナンバーはこのタイミングで借りる |
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6. 予備検査 (任意。 やっておきたい人だけでOK) | |
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7. 運輸支局、又は軽自動車検査協会へ 到着したら、先ずは検査受付窓口へ行き、確認と必要な手続きを |
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8. いよいよ検査ラインへ(自動車検査場へ移動) 運輸支局や軽自動車検査協会に隣接しています。 ちなみにこれからが車検の本番です |
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9. 総合判定窓口で書類手続き | |
↓ (検査合格) ↓ |
↓ (検査不合格) ↓ |
↓ ↓ ↓ |
10. 手直し、修理、調整 その場で対応、又は予備検査場等で時間内即日調整が出来ないものは〜 日を改めて後日再検査へ |
↓ | ↓ |
↓ ↓ |
11. 再検査 もしここでまた不合格となった場合には、10.⇒11.の作業繰り返し |
↓ ↓ ↓ |
↓ (検査合格) ↓ |
12. 車検証の交付手続き(更新手続き) 書類一式を渡せば、後は新しい車検証の交付を待つのみ! ただ受付や車検証の交付窓口は地域によって異なりますので、その辺りはその都度確認を |
・・・とまあ ザッと簡易に説明するならば、こんな感じでしょうか ^^
ちなみに「2. 法定点検」につきましては、
現行の法律では、自動車検査(運輸支局や軽自動車検査協会で行う車検)の前でも後(あと)でも〜 どちらのタイミングで実施しても良いことになっておりますので、上記例のような
「前整備」でなくても、車検に合格した後に実施する 「後整備」でも問題ありません。
ただ「前整備」だと〜 自動車検査前に修繕すべき箇所を発見でき、前もって検査に対応した点検整備も出来る・・・ というメリットも大きいので、(但し、法定点検と自動車検査におけるチェックポイント(項目)は、全てにおいて項目が重複しているわけではありませんので、検査前に法定点検を実施しているから〜 といっても、必ずしも本番の検査も一発合格・・・ というわけではありませんので、予めご注意のほどを。 あくまでちょっとした可能性としてまでに。 また点検ついでに発見する可能性なんかも含め。。)
私の個人的には〜 上記例のような 「前整備」タイプのユーザー車検をオススメしております ^o^)ノ
それと「11. 再検査」については、
基本的には〜 当日中の再検査は時間の許す限り複数回可能となっておりますが、ただ原則! 3回の検査毎(検査入場毎)に再申請&手数料の納付が必要となります。
但し! この辺りの再検査については、本当に1日3回までに限定されているところもあれば〜 1回の申請につき翌日の検査でも合計3回までなら無料とか・・・ その地方その地域の検査場によって異なるローカルルールが存在している場合も多いようですから、初回の検査で不合格となってしまった場合には〜 予め窓口にて色々とご相談されてみる事を必ずオススメ致します ^-^)ノ (効率の良い再検査方法を教えてくれる場合なども・・・)
以上、これらは補足までに。
まあ、点検と整備さえ何とかクリア出来れば〜 その他は皆様が思っているよりも意外と難易度は低いかもしれませんよ ^^ (検査におけるちょっとしたコツなどは多少ありますが・・・)
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